ホラー

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世紀』(1991) 【本家】ゾンビ観て我が振り直せ

う~む、これは人間洞察に優れた社会派の映画ですね。ゾンビ映画というジャンルであれど、ジョージ・A・ロメロという監督はゾンビを通じて「人間の汚さ」を描いてきた人です。今回もかなり強いメッセージをぶち込んできているので、本作をどのように受け止めるべきかについて書いていこうと思いますー。
ドラマ

『LOVE【3D】』【拙い恋愛】エロの飽和状態、ノエの過渡期

グラビアアイドル小倉優香(ぐらちゃん)からも好かれるギャスパー・ノエ監督作品。性のタブーに挑む作品が3D上映だなんてワクワクする企画の映画ですが、決して「エロ」に惑わされてはいけません。エロは表現なだけで、本当に描きたいことは別にあるからです。
アクション

『タイラー・レイク -命の奪還-』【人名タイトルは苦手】邦題が覚えられなくて

久々に単純明快なアクション映画をチョイス。映画館に足を運ぶことができない今(鑑賞したのは2020年5月)、こういう派手な新作がオンラインで観られる(Netflix独占配信)ことはありがたいです。今回の記事では主に、①前半の怒涛のワンカットアクション、②なぜ邦題? について書きます。
ドラマ

『シアター・プノンペン』【家族を赦す】カンボジア映画産業の復興を宣言する感動作

いやいや、カンボジア映画だからと敬遠することなかれ。 本作は2016年に日本でも劇場公開されており、僕もその年のベスト10に入れるほど好きな作品でした。 これはカンボジアにしか作ることができない映画であり、同時にカンボジアを知らない人にも訴求できる映画なのです。
ドラマ

『エンター・ザ・ボイド』【大傑作!】 性と薬物まみれの輪廻転生

うおおおお!こんな映画が観たかったのだ!本作は『アレックス』から7年もの間隔を空けて作られたギャスパー・ノエ監督作ですが、紛れもない傑作です!ノエの映画の中でもこれが最高傑作。エロ、グロ、ゲスが全部そろっていて、特異なヴィジュアルで、挑戦的な内容で・・・と僕の好きな要素ばかりの映画なんですね。
ドラマ

『カノン』(1998) 【下流中年】の家族殺しと近親相姦

『カルネ』の続編にあたるギャスパー・ノエ監督作品です。前作はどこか宙ぶらりんな状態で終わったような感があり、今ひとつテーマが明確に見えてこなかったのですが、続編にあたる本作を観てかなりスッキリしました。「こういうのが描きたかったのね」と。
ドラマ

『カルネ』【鬼才】ギャスパー・ノエの不気味な狼煙

近親相関を匂わせるような内容に目が行きがちですが、実際にはギャスパー・ノエの独特かつ類稀なる演出センスを存分に味わうことができる映画です。作家性の強いクリエイターの作品はデビュー作から順番に鑑賞していくのを個人的にはオススメしているので、ギャスパー・ノエ特集は本作からのスタートです。
ドラマ

『2人のローマ教皇』【光る演出】爺さん2人の対話でも全く退屈しないワケ

聖職者ふたりの対話?うわ、興味ね〜。 と思った人にこそ観てほしい一本です。 かく言う僕も、キリスト教を信仰してませんし、ローマ教皇には1ミリも関心がありませんでした。ところが本作はめっちゃオモロイ!
ホラー

『ザ・チャイルド』(1976) 【不条理】なぜ子どもたちは大人を殺すのか

【注意】小さいお子さんがいるご家庭、妊娠中の女性にはおすすめしません。 これは「理由もなく、子どもたちが大人たちを殺す」という点が何とも怖い映画です。ただ、時代背景を考えると、子どもたちの異常行動も多少は理解できるのかもしれない、ということについて書いていきますー。
SF

『君の名は。』(2016) 【理解不能】養老孟司っぽく言うなら、感性の壁。

決して悪い作品だとは思いませんが、ぜんぜん良さが分からない。 観ている間、何も感じるものが無いのです。それはもう自分の感情というものが急に枯渇してしまったのではと不安になるほど。
ホラー

『ソサエティー』(1989) 【特殊効果】スクリーミング・マッド・ジョージは日本人だった!

何ともエログロな乱交シーンがあるので、お好きな方は必見です!しっかし、何よりも驚いたのは特殊効果マンであるスクリーミング・マッド・ジョージが日本人であったという事実ですね!
ドラマ

『彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド』【童貞軍団】男子校の修学旅行?

カラー映像で蘇る、第一次世界大戦。戦時中の記録映像にデジタルで修復、着色を施し、効果音を追加、退役軍人たちのインタビュー音声と共に再構築したドキュメンタリー。「どこか遠くの出来事」であった100年前の大戦が現代にリアルに蘇る。
サスペンス

『ジェラルドのゲーム』【バイアグラ】旦那が腹上死!残された奥さんは…

本作を観ればなぜマイク・フラナガンが『ドクター・スリープ』の監督を任されたかが分かりますね。マイク・フラナガンの作家性や特徴、スティーヴン・キングとの相性を踏まえてネタバレなし感想・考察を。
SF

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』武闘派エミリー・ブラントにシゴかれたい

好きな女優はけっこう多いんですけど、そんな中でもオットコマエ枠の女優でかなり上位にくるのがエミリー・ブラントです。そんなエミリー=男前、なイメージが定着したのが本作ですね。
サスペンス

『フィフティ・シェイズ・フリード』全編が蛇足!エピローグが105分も続く映画

無事にゴールインを果たし、幸せな新婚生活を送るアナとクリスチャン。カネにモノを言わせて豪遊。ヤリたい盛りの2人。…妊娠。…そして、忘れた頃に少しサスペンス。大富豪イケメンとの「にわかSM」シリーズもいよいよ第三弾にして完結編です。
ホラー

『ゴーストランドの惨劇』いい不快っぷり。夢見る少女じゃいられない

不快指数の高い内容のホラー映画なのに、最後はちょっとホロリと感動できてしまうという離れ業をやってのけた映画です。この映画、脚本に工夫があって「おお~!」と思わせるものがありますね。あまり予備知識を入れずに観て良かったです。
ドラマ

『地獄の黙示録』考察【大傑作!】オトンと僕と、時々、地獄の黙示録

2020年、『地獄の黙示録 ファイナルカット』がIMAXにて上映されました。数年前に東京は高田馬場の名画座でオリジナル版のリバイバル上映を観ましたが、DVDでは味わい得ない映像の美しさに酔いしれる至福の時間を過ごしたものです。IMAXはもっとすごいんだろうなぁ…と。僕は2018年からカンボジア在住なのですが、無意識レベルでこの大傑作映画の影響もあるのだと思います。
アクション

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』空虚!スケバン連合の女子会

ハーレイ・クインが可愛い。でもそれだけの映画なんですね。そういう意味では『スーサイド・スクワッド』とあまり変わらないかもしれません。なんか、もっと「男どもを懲らしめるスケバン映画」みたいな感じかと思ったらそうでもないんですよねぇ。
ドラマ

『野性の呼び声』疑似SW!ハン・ソロとチューバッカのアラスカ冒険紀行

米国では非常に有名な小説が原作であり、何度目かの映画化にあたりますが、ハリソン・フォードが主演で大型犬とコンビを組むというのが何とも確信犯的だな~と思いました。もちろん、犬好きな人の涙腺を刺激するようなポイントがいくつもあるのですが、スター・ウォーズ好きにもオススメしたい一本です。
ドラマ

『女王陛下のお気に入り』物足りない!ヨルゴス・ランティモスの雇われ仕事

シリーズ「ヨルゴス・ランティモス」も今回で一区切りです。18世紀のイングランドの宮廷を舞台とした女同士のドロドロバトルが繰り広げられる一本。しかし、本作は従来のランティモス映画とは決定的に異なる点があり、それが作品の仕上がりの大きな要因になっているように思えるのです。
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