ドラッグ映画

ホラー

『CLIMAX クライマックス』ギャスパー・ノエ「これがオレ流のテラスハウス」

鬼畜監督ギャスパー・ノエが『テラスハウス』を撮るとこうなる、みたいな(笑)。挑発的で重たい題材を突き付けてくるノエ映画と中身のない空虚なテラハはまるで水と油ですが、不思議と両者がクロスしたような映画。「スタイル重視で空虚な感じ」が似ているのです。
ドラマ

『シティ・オブ・ゴッド』【大傑作】21歳の僕をブラジルへ旅立たせ、人生を変えてしまった映画

1本の映画がその人の人生を変えてしまうということは十分に起こりうることですが、僕にとって本作はまさにそんな作品でした。当時の僕は21歳。東京で壁にぶち当たり、進むべき方向が見えず、燻っていました。そんな中、六本木ヒルズの映画館で本作を観て、すぐ1か月後にはブラジルに旅立ちましたね。
ドラマ

『LOVE【3D】』【拙い恋愛】エロの飽和状態、ノエの過渡期

グラビアアイドル小倉優香(ぐらちゃん)からも好かれるギャスパー・ノエ監督作品。性のタブーに挑む作品が3D上映だなんてワクワクする企画の映画ですが、決して「エロ」に惑わされてはいけません。エロは表現なだけで、本当に描きたいことは別にあるからです。
ドラマ

『エンター・ザ・ボイド』【大傑作!】 性と薬物まみれの輪廻転生

うおおおお!こんな映画が観たかったのだ!本作は『アレックス』から7年もの間隔を空けて作られたギャスパー・ノエ監督作ですが、紛れもない傑作です!ノエの映画の中でもこれが最高傑作。エロ、グロ、ゲスが全部そろっていて、特異なヴィジュアルで、挑戦的な内容で・・・と僕の好きな要素ばかりの映画なんですね。
ドラマ

『レクイエム・フォー・ドリーム』生き地獄!若く美しくありたい貴女へ贈る映画

ドラッグによって自らの身を滅ぼしていく人々を描いた作品なのですが、いちばん興味深いのは「女性は何歳になっても綺麗でありたいし、周りから褒められたい」という願望を描いている点です。言い換えると承認欲求ということなんですが、ダーレン・アロノフスキー監督はドSなので、そんな女性の心理をズタズタに引き裂くようなことを本作でやっちゃっています。
ホラー

『ミッドサマー』(2019) 大傑作!心が満たされる失恋映画(かつ宗教映画)

心が満たされる「幸せ」なホラー映画でした。 先に言いましょう。僕の本作への評価は10点満点です。 ドギツイ残酷描写、性描写が含まれていますが、それに反して観ている間の僕はずっと「幸せ」でした。こんなに心が満たされる映画は久しぶり。『シン・ゴジラ』以来です。 ジャンルとしてはホラー映画に分類されますが、表現方法がホラーなだけで、複数の重要な裏テーマが存在します。それらの裏テーマに心が動くかどうかが評価のポイントな気がします。
ホラー

『ブレインダメージ』感想・考察:「美声な男根」が麻薬をくれる映画

珍品の扱いですが、僕は大好きですねぇ。 寄生ホラーでありつつ、ドラッグのメタファーになっているという構造が面白い...
ドラマ

『ラリー・フリント』感想:論破!エロ産業の正当性

「戦争するよりもエロ雑誌つくる方が健全なのじゃ~!!」よくぞ言った!と、画面に向かって拍手喝采したくなる映画ですね。実...
SF

『アルタード・ステーツ 未知への挑戦』感想・考察:ドラッグ映画だけど、道徳的な結論に至る

鬼才ケン・ラッセル監督作品です。トリップ映像が多く含まれるので、時代背景も考えると普通にドラッグ常用者が作った映画のよ...
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