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『ピアノ・レッスン』ホンマに名作?カンヌを制したポンコツ映画

えーっと、カンヌ国際映画祭で最高賞にあたるパルム・ドールを受賞し、『シンドラーのリスト』と同年のアカデミー賞の座を争った誉れ高き名作のはずなんですが・・・。僕にとってはポンコツ映画でした。そもそも感性が合わなかったのと、色々と雑すぎません?って話です。
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『偽りなき者』大炎上、村八分、集団リンチの刑(幸福度ランキング2位の国)

「ルーカスのアソコは太くてピンと上を向いているの」と幼女が戦慄の告白(虚言)。幼稚園職員のルーカス(バツイチ42歳)は無実ながらも幼稚園児虐待の疑いをかけられ、孤立を深めていくというデンマーク映画ですね。個人的にはこういう「血祭り」が起こる背景をもっと知りたいなと思うのですが、その辺の話をば。
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『ボーダー 二つの世界』【ややバレ考察】これは北欧のX-MENだっ!

『いとしのエリー』・・・じゃなくて『ぼくの エリ200歳の少女』の原作者による、これまた似たような内容の小説を映画化した作品です。でも、これって端的に言うと『X-MEN』とも似ているんですよね。さて、その心は?
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『ザ・ファイブ・ブラッズ』【暑苦爺】こんなベトナム旅行はイヤだ

『ブラック・クランズマン』でカムバックを遂げたスパイク・リー監督の最新作にして、ベトナム戦争を題材とした「黒人のための映画」です。いやぁ、それにしてもスパイク・リーの映画は相変わらず暑苦しいなぁ、という・・・。
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『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』【神父様は小児性愛者】幼少期のトラウマと共に生きる人へ

20年間で80人もの少年に性的虐待をしていたことでフランスを震撼させた「プレナ神父事件」の映画化作品。週刊誌的なネタを得意とするフランソワ・オゾン監督が珍しく実直モードで撮った本作は、幼少期に何らかの心の傷を抱えてしまったすべての大人にとっては他人事でない映画となりました。
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『レ・ミゼラブル』(2019) 【子ども一揆】問題提起だけじゃないのよ、映画は

カンヌ映画祭で審査員賞を受賞、セザール賞で作品賞を受賞、アカデミー賞で国際長編映画賞にノミネート、と評価の高い映画。が、残念ながら僕には合いませんでした。 個人の好みの問題ですが【問題提起】【社会的意義】だけの映画なのかなぁ、なんて思ったり。
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『ナイチンゲール』(2018) 女性視点で描く【オーストラリア鬼畜史】

本作は母親の痛みというものが虫唾が走るレベルで突き刺さるように感じられました。ハッキリ言って、幼い子を持つ人には薦めにくい鬼畜な内容ですし、逆に、だからこそ価値があるとも思える作品です。
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『リチャード・ジュエル』【配役の妙】ポール・ウォルター・ハウザーを最大限に活かす

イーストウッドの監督作品は過大評価の感があって、僕はもともとあまり好きではなかったのですが、本作は素直に良かったと思います。最も良かったのは配役ですね。「イカレたデブ」ポール・ウォルター・ハウザーが本作で主役に起用された意図について考えてみます。
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『去年マリエンバートで』【プログレ映画】暗示型という新手のナンパ術

「映画史上最も難解な映画」として知られる作品ですが、本作をどのように位置づけて観るのかが重要な気がします。個人的には「プログレ映画」として捉えましたので、謎めいた物語の解釈も含め、書いていきます。
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『アマデウス ディレクターズ・カット』聖なる童貞、チャラ男と神に復讐を

そうか!この映画は、サリエリ、モーツァルト、神、の「三角関係」の話だったのか!と、今さらながら理解できました。「優秀」な音楽家であるサリエリが「超・天才」モーツァルトの才能を妬む、という話だと思っていたのですが、違いましたね。
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『アイズ・ワイド・シャット』【ややバレ】小心者の旦那、浮気失敗。

思ってたんと違う!!高校2年生の夏、年齢詐称をして大人料金を払って本作を鑑賞した時の僕の心の叫びです(公開当時は18歳未満は鑑賞できなかった)。「どんなに挑発的でアンモラルな映画なんだろう」と期待に胸パンパンで観に行ったのですが・・・。
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『ラストエンペラー』対比と反復がスゲエ刺さる!

自分の意思ではなく、周囲の思惑によって人生を動かされていってしまった男の話。皇帝なのに、です。これがもう世間様が大絶賛したのも100%頷ける素晴らしい映画でしたので、できるだけ僕なりの視点で感想を書こうと思ったのですが・・・。感想が書きにくいな・・・。
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『サンセット大通り』私はいかにして老メンヘラ女優のヒモ男になったか

「史上最高のアメリカ映画100選」とかいう特集があれば必ずと言っていいほど選ばれる正真正銘の名作です。しっかし、これが何ともゲスいヒモ男の映画であるという語られ方はあまりされてないんじゃないかと思います。「貢ぐ女」と「ヒモ男」という関係がなぜ成立するのか、という普遍的な物語です。
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『アレックス』【鬼畜映画】15年ぶりに観たら傑作であったと判明

モニカ・ベルッチ演じる美女が9分間にも及ぶ陰惨な被レイプシーンを演じたことで悪名高い本作。今回、15年ぶりに観ましたが、当時とは真逆の印象を受けました。映画に限らず、本や音楽などは接する時期によって受ける印象がまるっきり変わったりするもんだから面白いですよね。
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『シティ・オブ・ゴッド』【大傑作】21歳の僕をブラジルへ旅立たせ、人生を変えてしまった映画

1本の映画がその人の人生を変えてしまうということは十分に起こりうることですが、僕にとって本作はまさにそんな作品でした。当時の僕は21歳。東京で壁にぶち当たり、進むべき方向が見えず、燻っていました。そんな中、六本木ヒルズの映画館で本作を観て、すぐ1か月後にはブラジルに旅立ちましたね。
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『LOVE【3D】』【拙い恋愛】エロの飽和状態、ノエの過渡期

グラビアアイドル小倉優香(ぐらちゃん)からも好かれるギャスパー・ノエ監督作品。性のタブーに挑む作品が3D上映だなんてワクワクする企画の映画ですが、決して「エロ」に惑わされてはいけません。エロは表現なだけで、本当に描きたいことは別にあるからです。
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『シアター・プノンペン』【家族を赦す】カンボジア映画産業の復興を宣言する感動作

いやいや、カンボジア映画だからと敬遠することなかれ。 本作は2016年に日本でも劇場公開されており、僕もその年のベスト10に入れるほど好きな作品でした。 これはカンボジアにしか作ることができない映画であり、同時にカンボジアを知らない人にも訴求できる映画なのです。
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『エンター・ザ・ボイド』【大傑作!】 性と薬物まみれの輪廻転生

うおおおお!こんな映画が観たかったのだ!本作は『アレックス』から7年もの間隔を空けて作られたギャスパー・ノエ監督作ですが、紛れもない傑作です!ノエの映画の中でもこれが最高傑作。エロ、グロ、ゲスが全部そろっていて、特異なヴィジュアルで、挑戦的な内容で・・・と僕の好きな要素ばかりの映画なんですね。
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『カノン』(1998) 【下流中年】の家族殺しと近親相姦

『カルネ』の続編にあたるギャスパー・ノエ監督作品です。前作はどこか宙ぶらりんな状態で終わったような感があり、今ひとつテーマが明確に見えてこなかったのですが、続編にあたる本作を観てかなりスッキリしました。「こういうのが描きたかったのね」と。
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『カルネ』【鬼才】ギャスパー・ノエの不気味な狼煙

近親相関を匂わせるような内容に目が行きがちですが、実際にはギャスパー・ノエの独特かつ類稀なる演出センスを存分に味わうことができる映画です。作家性の強いクリエイターの作品はデビュー作から順番に鑑賞していくのを個人的にはオススメしているので、ギャスパー・ノエ特集は本作からのスタートです。
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