8点

ホラー

『処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ』【2020年ベスト1】腸・ボンクラ祭り

僕の「2020年新作映画ベストテン」第1位を、年の瀬ギリギリでかっさらった傑作B級映画です!!も~題名を見ただけで傑作の予感しかしないッ!だってナチゾンビVSソビエトゾンビやぞ?近年これほど血沸き肉躍る「VS」があっただろうか。
ドラマ

『去年マリエンバートで』【プログレ映画】暗示型という新手のナンパ術

「映画史上最も難解な映画」として知られる作品ですが、本作をどのように位置づけて観るのかが重要な気がします。個人的には「プログレ映画」として捉えましたので、謎めいた物語の解釈も含め、書いていきます。
アクション

『ポセイドン・アドベンチャー』 ジーザス筋肉クライスト!体育会系の宗教映画

え?これって宗教映画だったの?「人間ドラマも充実したパニック映画の傑作」は表向きの顔だった?本作の【宗教映画としての側面】について感想と考察をば。
ホラー

『ビヨンド』(1981) 死因の9割は【顔面破壊】

イタリアのホラー映画(と言うか、グロ映画)の巨匠、ルチオ・フルチ監督によるゾンビ映画です。いや~、これが素晴らしい映画でして、超ニッチなコンセプトを貫いていて他のゾンビ映画との差別化に見事に成功しているのです。
ホラー

『エクソシスト/ディレクターズ・カット版』主人公は誰?

これがまた「感想が書きにくい映画」でしてねぇ…。だってもう世間的な評価が確立されていて、名作中の名作ですから。僕の下世話な観点が付け入る隙は無いように思えたのです。久しぶりに再見しまして、ホラーというよりも、「信仰心をめぐる葛藤ドラマ」として非常に見応えがありましたね。
サスペンス

『バニー・レークは行方不明』【疑念じわじわ】不安感を弄ばれたい方は必見!

ネタバレなしで本作の素晴らしさを語ります。アンは娘のバニーと2人でロンドンに越してきたばかり。しかし、預けたはずの保育園からバニーが忽然と姿を消してしまう。また、不可解なことに保育園の職員は誰1人としてバニーの存在を把握していないという。警察を呼ぶも、手がかりは無く捜査は難航。やがて警察はバニーが最初から存在していないのではと疑い始めるが…。
SF

『ヒドゥン』(1987) 【ネタバレ】これは隠れ同性愛映画では?

B級っぽい設定でありながらも、観る者をぐいぐい引き込む力のあるSFアクションなのですが、実は男同士の恋愛映画としての側面もあるのでは・・・という僕の妄想について書き綴ります。
ドラマ

『アレックス』【鬼畜映画】15年ぶりに観たら傑作であったと判明

モニカ・ベルッチ演じる美女が9分間にも及ぶ陰惨な被レイプシーンを演じたことで悪名高い本作。今回、15年ぶりに観ましたが、当時とは真逆の印象を受けました。映画に限らず、本や音楽などは接する時期によって受ける印象がまるっきり変わったりするもんだから面白いですよね。
ドラマ

『シアター・プノンペン』【家族を赦す】カンボジア映画産業の復興を宣言する感動作

いやいや、カンボジア映画だからと敬遠することなかれ。 本作は2016年に日本でも劇場公開されており、僕もその年のベスト10に入れるほど好きな作品でした。 これはカンボジアにしか作ることができない映画であり、同時にカンボジアを知らない人にも訴求できる映画なのです。
ドラマ

『カノン』(1998) 【下流中年】の家族殺しと近親相姦

『カルネ』の続編にあたるギャスパー・ノエ監督作品です。前作はどこか宙ぶらりんな状態で終わったような感があり、今ひとつテーマが明確に見えてこなかったのですが、続編にあたる本作を観てかなりスッキリしました。「こういうのが描きたかったのね」と。
ドラマ

『2人のローマ教皇』【光る演出】爺さん2人の対話でも全く退屈しないワケ

聖職者ふたりの対話?うわ、興味ね〜。 と思った人にこそ観てほしい一本です。 かく言う僕も、キリスト教を信仰してませんし、ローマ教皇には1ミリも関心がありませんでした。ところが本作はめっちゃオモロイ!
ホラー

『ザ・チャイルド』(1976) 【不条理】なぜ子どもたちは大人を殺すのか

【注意】小さいお子さんがいるご家庭、妊娠中の女性にはおすすめしません。 これは「理由もなく、子どもたちが大人たちを殺す」という点が何とも怖い映画です。ただ、時代背景を考えると、子どもたちの異常行動も多少は理解できるのかもしれない、ということについて書いていきますー。
サスペンス

『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』ランティモスの準・最終形態!

意地悪で謎めいた映画監督ヨルゴス・ランティモスが『籠の中の乙女』『ロブスター』と作品を重ねるごとにウニョウニョと変容してきて、遂にその最終形態を現した!本作はそんな感じの映画です。なぜ本作がランティモスの最終形態≒集大成かと言うと、今回も過去2作品と同じテーマが扱われており、完成度が高く、3作通して観ると決定打のようなダメ押し感があります。
ドラマ

『籠の中の乙女』洗脳。子どもへの教育が人権侵害に変わるとき

ギリシアの鬼才、ヨルゴス・ランティモスの名を世に知らしめた怪作です。噂に聞いていた通り、本当に変な映画なのですが、「作り手が何を表現し、伝えようとしているのか」を読み取ることが非常に重要です。逆に言うと、画面上に映る事象をそのまま受け止めるだけでは鑑賞する意味が無いということなんですね。
ドラマ

『ダンガル きっと、つよくなる〈オリジナル版〉』熱盛り!高濃度・高機能なスポ根

テレビやパソコンで映画を観るときは、どんなに面白い映画であっても途中スマホをいじったりしてしまうのは僕の悪い癖。ところが、本作はスマホを覗くヒマなし!一瞬たりとも退屈しませんでした。僕が観たのは日本公開版よりも20分ほど長いオリジナル版で、上映時間は160分。長尺にも関わらず、画面から全く目が離せないのですよ、これが。
サスペンス

『ヒドゥン・フェイス』元カノを抹消!綺麗な女子がえげつないことを・・・

宇宙音さんからオススメ頂いた一本。 「綺麗な女子がえげつないことを、、みたいな映画がお好きなら」とのことで。 はぁ? …何ですと? それは僕の大好物っす! でもどうやらネタバレ厳禁なタイプの映画のようだったので、あらすじは読まず、予告編も観ずに鑑賞。
アクション

『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』悪趣味!ファミリー向けSM映画

嫁(カンボジア人)が「何か面白い映画が観たい」と言うので、気軽に楽しめそうなこちらをチョイス。 僕は20年ぶりくらいに観ますけど、シリーズの中では本作がいちばん好きです。 その理由は、話が単純明快、アクションに次ぐアクションの連打、そしていちばん悪趣味だからですね。
ホラー

『フロム・ビヨンド』 感想:【老人の魔性欲】死ぬまでセックス、死ぬほどセックス

『リトル・ミス・サンシャイン』でアラン・アーキンが演じたお爺ちゃんは「若いうちは女とヤリまくれ。悔いの無いようにな」と...
ホラー

『クロール ー凶暴領域ー』感想:【奇襲!】2019年の暫定ベストワンだった映画!

『ライオンキング』を差し置いて、嫁(カンボジア人)が「観たい!」と言ったのがこちらの映画。可愛いライオンよりも人喰いワ...
SF

『シルバー・グローブ/銀の惑星』感想・考察:【難解】僕はこれをプログレと呼ぶことにした

大傑作『ポゼッション』(1981)のアンジェイ・ズラウスキー監督による「未完の」哲学SF大作です。異様すぎるヴィジュア...
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