『ラリー・フリント』感想:論破!エロ産業の正当性

映画『ラリー・フリント』の一場面 ドラマ
Photo by Columbia Pictures/Getty Images - © 2012 Getty Images
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「戦争するよりもエロ雑誌つくる方が健全なのじゃ~!!」よくぞ言った!と、画面に向かって拍手喝采したくなる映画ですね。実に面白い映画ですが、ワケあり俳優たちがうまく生かされているな~という点も思いましたね。

タイレンジャー
タイレンジャー

破天荒俳優たちが破天荒演技!

作品概要

原題:The People vs. Larry Flynt
1996年/アメリカ/129分
監督:ミロス・フォアマン
脚本:スコット・アレクサンダー/ラリー・カラツェウスキー
撮影:フィリップ・ルースロ
音楽:トーマス・ニューマン
出演:ウッディ・ハレルソン/コートニー・ラブ/エドワード・ノートン/ジェームズ・クロムウェル ほか

過激なグラビアが売り物のポルノ雑誌『ハスラー』を創刊した実在の人物、ラリー・フリントの一代記。その破天荒な半生を通してアメリカにおける自由の意味を意味を問うと同時に、彼に献身的な愛を捧げた薄幸の妻との愛を描くラブ・ストーリーでもある。「エド・ウッド」のコンビ、スコット・アレクサンダーとラリー・カラツェウスキーのオリジナル脚本を、「アマデウス」「恋の掟」のミロシュ・フォアマンの監督で映画化。製作は「ニクソン」のオリヴァー・ストーンと彼のパートナーで「ニュー・エイジ」のジャネット・ヤン、「恋の掟」のマイケル・ハウスマン。撮影は「王妃マルゴ」のフィリップ・ルースロ、音楽は「フェノミナン」のトーマス・ニューマン、美術は「アマデウス」「私に近い6人の他人」のパトリツィア・フォン・ブランデンシュタイン、編集は「アメリカの災難」のクリストファー・テレフセン、衣裳は「アマデウス」のセオドア・ピステックと「クロウ/飛翔伝説」のアリアンヌ・フィリップスが担当。主演は「キング・ピン/ストライクへの道」「心の指紋」のウディ・ハレルソンと「バスキア」のコートニー・ラヴ。共演は「真実の行方」のエドワード・ノートン、ウディの実弟で「心の指紋」のブレット・ハレルソン、「STAR TREK:ファースト・コンタクト」のジェームズ・クロムウェル、「カウガール・ブルース」のクリスピン・グローヴァー、「カッコーの巣の上で」「恋の掟」などフォロマン作品の常連であるヴィンセント・スキャヴェリほか。また、ラリー・フリント自身が判事役で特別出演。97年キネマ旬報外国映画ベスト・テン第10位。

(映画.comより)

予告編

PEOPLE VS LARRY FLYNT Trailer

感想・考察(ネタバレなし)

俳優の持ち味を存分に引き出したミロス・フォアマン

「俳優を観る」というタイプの映画。もちろん脚本や演出、キレの良い編集など総合的に良くできた映画なのだけど、僕の目が釘付けになったのは俳優陣のハマりっぷりだ。

不屈のエロ社長を演じるのがウディ・ハレルソン。

過激なアウトサイダーのような役が多いけど、間抜けで憎めない感じが持ち味の俳優だと思う。ほど良いカリスマ性の無さが「隣のおっさん」感を醸し出すのだけど、とんでもないことをしでかしそうな危なっかしさがある不思議な人だ。

本作の少し前は『ナチュラルボーン・キラーズ』でスーパースターになっちゃう連続殺人鬼を演じてたけど、本作ではスーパースターになっちゃうポルノ雑誌創刊者だ。

気になったのでウディ・ハレルソンについて調べたけど、びっくらこいた。

マフィアの雇われ殺し屋の父と、弁護士秘書の母の間に生まれる。

・1985年にニール・サイモンの娘で歌手のナンシー・サイモンと結婚したが入籍翌日に離婚を申請。

・環境保護運動家、反戦活動家、ヨガのインストラクターと様々な顔を持っているが、とりわけ大麻合法化活動家として有名である。

一家揃ってコスタリカで原始的な暮らしをしている。

・2009年には空港でパパラッチを殴るという事件を起こしたが、パパラッチがゾンビに見えたと釈明した。

(以上、Wikipediaより引用)

役柄のイメージそのままに、なかなか破天荒な人のようだ。僕の中では高感度急上昇だぞ!ウディ!

ストリッパーからラリー・フリントの妻になる女性を演じたのがコートニー・ラブ。ニルヴァーナのカート・コバーンのパンクな嫁、という肩書きが1番有名か。

カートの自殺後、彼女は本作でその演技を高く評価される。実際に本作でのコートニーは本当に素晴らしい。ストリッパーで、ビッチで、クスリ漬け、でも魅力的な女なんて役は彼女以外の適任は居ないだろう。だって、それってそのまんま彼女がやってきたことだからね。

自身のバンドのライブではおっぱいをべろーんと出すのが習慣?だった彼女。本作でも、そんな彼女の資質を生かしてか、おっぱいシーンがちらほら。彼女ほど、退廃的であることが魅力的な女優はなかなかいないと思う。

ラリーの弁護人を演じるのがエドワード・ノートン。クライマックスの最高裁の場面、彼の冷静な話術によって徐々に流れが変わっていく展開は痛快だ。

エドワード・ノートンについても調べたら、過去にコートニー・ラブと交際していたそう。アナタもなかなかお好きですね〜。

と言うわけで、俳優陣の持ち味を見事に活かしきったミロス・フォアマン監督はさすが。

『カッコーの巣の上で』と同じく本作でも権力に刃向かうアウトサイダーが主人公でしたね。
本作はエロ産業の正当性を圧倒的な説得力で証明しているぞ。

(画像はIMDbより引用)

僕の評価

7点/10点

タイレンジャー
タイレンジャー

エロ論争が繰り広げられますが、最終的に夫婦愛に着地するのもイイですね。

どうでも雑感

・原題の『民衆 対 ラリー・フリント』というのがイイですね~。

鑑賞方法

『ラリー・フリント』はU-NEXTで鑑賞できます。31日間無料トライアルなのでぜひ。
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