サスペンス

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『薔薇の名前』(1986) 魔窟で残飯をあさる美少女に童貞を捧げる

日本の山に例えると富士山や高尾山のように登山者にポピュラーな山のような映画です。登山者の多い山には難易度の異なる複数の登山ルートがあります。初心者向けの傾斜が緩やかで人通りの多いルートもあれば、ストイックな登山者向けの険しいルートもあり、同一の山であってもどのルートを選択するかによって、その山に対する印象もかなり違ってきます。大ベストセラーを原作に持ち、中世イタリアの修道院を舞台にした連続殺人ミステリである本作にもまた、<strong>観客がどのレベルでも楽しめるよう、複数の「登山ルート」が用意されているように思えます。
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『ボクシング・ヘレナ』なぜ奔放な美女の手足は切断されたのか

両手足を切断されるほど、愛された。って話ですね。デヴィッド・リンチの娘であるジェニファー・リンチの監督デビュー作にして、そのセンセーショナルな内容、さらには超絶不評を買ったことでも知られる、ある意味では伝説的な映画です。ま、確かに脚本も演出も悪く、ポンコツ映画の部類なのは確かですが、僕はなかなか笑えて楽しめましたのでそのお話を。
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『ブラインドネス』視力を失くしてブタ箱パニック!

大傑作『シティ・オブ・ゴッド』のフェルナンド・メイレレス監督による「急に視力が無くなるパニック」な映画です。人間どもの汚い本性がむき出しになる内容でして、陳腐な言葉で言えば「胸糞映画」にも分類されると思います。攻めた内容ではありますが、どうも映画としては欠陥が多いかなぁと。
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『私の知らないわたしの素顔』【年齢詐称セラピー】オバハン、若い男を一本釣り

オトコ目線で観たら死にたくなる映画ですよ、これは。「女の夢は男にとっての悪夢」とはまさにこのこと。女性であっても主人公に共感することは難しいかもしれませんが、映画としては間違いなく良作でした!
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『ホワット・ライズ・ビニース』【熟年離婚ホラー】違う意味でハラハラしてもうた

監督がロバート・ゼメキスで、2大スター主演ということで、当時はけっこう鳴り物入りでしたが、今となっては語られる機会も少なくなった映画かと思います。意味深な題名に謎めいたストーリー、いったいどんな映画なのでしょーか。
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『愛は、365の日々で』【エロエロ】カネにモノを言わせた”完全なる飼育”

ポーランド版『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』とも言われるエロエロサスペンス映画がNetflixにて配信中です。本作を別の例え方をするならば、”拉致監禁版『プリティ・ウーマン』”であり、”金持ち版『完全なる飼育』”とも言える内容なんですなぁ。
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『羊たちの沈黙』 クラリスの幼少期のトラウマは性的虐待説

観るたびに超絶・面白さが増していく=考察が楽しい映画です。1.クラリスのトラウマの解釈 2.登場人物たちの「視線」の意味 の2点について書きます。
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『恐怖の岬/ケープ・フィアー』(1962) 男のハダカは口ほどにモノを言う

映画史上最高の悪役を10人選べ。と言われたら、一般的にはダース・ベイダー、レクター博士、ジョーカー(『ダークナイト』)あたりが票を集めそうですが、僕だったら本作のマックス・ケイディー(ロバート・ミッチャム)を確実に10人のうちの1人に入れると思います。
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『クーデター』感想【外国人狩り】この題材でアトラクション映画?

馴染みのない外国へやって来た翌日にその国でクーデターが勃発!突如として無法地帯と化し「外国人狩り」が始まる、という話です。2000年以降に量産されている「走るゾンビ集団」の類と似通った部分もあり、ゾンビを東南アジア人に置き換えた映画のようにも見えます。
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『ファニーゲーム U.S.A.』理不尽!視聴者参加型の一家暴行事件

こいつぁ厄介な映画ですね。本作で描かれる一家暴行事件が【視聴者(観客)参加型】だからです。ありふれた言葉で言えば「胸糞」ですが、本作においては作り手の意図を読まないことには意味をなしません。ミヒャエル・ハネケが意図したものは何なのでしょーか?
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『バニー・レークは行方不明』【疑念じわじわ】不安感を弄ばれたい方は必見!

ネタバレなしで本作の素晴らしさを語ります。アンは娘のバニーと2人でロンドンに越してきたばかり。しかし、預けたはずの保育園からバニーが忽然と姿を消してしまう。また、不可解なことに保育園の職員は誰1人としてバニーの存在を把握していないという。警察を呼ぶも、手がかりは無く捜査は難航。やがて警察はバニーが最初から存在していないのではと疑い始めるが…。
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『ドライヴ』(2011) 感想・考察:【定番だけど異色】創作風メンチカツ定食

街の定食屋さんのメンチカツ定食を、癖のある創作料理人が手掛けたら、全然違う料理に仕上がった。そんな感じの映画ですね。なんだそら。という例えですが、僕の中ではそれでしっくりくるのです。傑作です!
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『何がジェーンに起ったか?』【家庭内いじめ】白塗り鬼婆ハラスメント

姉と妹による骨肉の争い。姉はかつての大女優、妹はかつての人気子役、ということで今やすっかり落ちぶれてしまった二人がひっそりと暮らすお宅の中を覗いてみましょうじゃありませんか。どうやらね、妹が脚の不自由な姉を介護するでもなく、いじめているらしいですよ・・・。
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『ジェラルドのゲーム』【バイアグラ】旦那が腹上死!残された奥さんは…

本作を観ればなぜマイク・フラナガンが『ドクター・スリープ』の監督を任されたかが分かりますね。マイク・フラナガンの作家性や特徴、スティーヴン・キングとの相性を踏まえてネタバレなし感想・考察を。
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『フィフティ・シェイズ・フリード』全編が蛇足!エピローグが105分も続く映画

無事にゴールインを果たし、幸せな新婚生活を送るアナとクリスチャン。カネにモノを言わせて豪遊。ヤリたい盛りの2人。…妊娠。…そして、忘れた頃に少しサスペンス。大富豪イケメンとの「にわかSM」シリーズもいよいよ第三弾にして完結編です。
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『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』ランティモスの準・最終形態!

意地悪で謎めいた映画監督ヨルゴス・ランティモスが『籠の中の乙女』『ロブスター』と作品を重ねるごとにウニョウニョと変容してきて、遂にその最終形態を現した!本作はそんな感じの映画です。なぜ本作がランティモスの最終形態≒集大成かと言うと、今回も過去2作品と同じテーマが扱われており、完成度が高く、3作通して観ると決定打のようなダメ押し感があります。
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『見えない目撃者』僕があまり邦画を観ない理由

僕はあまり邦画を観ません。小学生の頃から洋画ばかりを観てきました。邦画を観ない理由としては、単純に観たいと思える作品が少ないことでした。しかし、本作を観たことによって他の理由も分かってきたので書くことにします。
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『アースクエイクバード』アリシアちゃん可愛い。脚本以外を見てやって下さい

可愛いアリシア・ヴィキャンデルちゃんがとても上手な日本語を話すだけで萌える映画。一生懸命練習したんだろうなぁと思うとまた嬉しさもひとしお。ただし、映画としては「ン?」という感がぬぐえませんね。 
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『ヒドゥン・フェイス』元カノを抹消!綺麗な女子がえげつないことを・・・

宇宙音さんからオススメ頂いた一本。 「綺麗な女子がえげつないことを、、みたいな映画がお好きなら」とのことで。 はぁ? …何ですと? それは僕の大好物っす! でもどうやらネタバレ厳禁なタイプの映画のようだったので、あらすじは読まず、予告編も観ずに鑑賞。
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『ちいさな独裁者』ピカレスクロマン × 絶対服従プレイ

権力ってチョ~気持ちイイ!!・・・よな?と観客に嫌なことを問いただしてくる映画ですね。何とも退廃的な内容で良かったです。
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