人間嫌い

ドラマ

『偽りなき者』大炎上、村八分、集団リンチの刑(幸福度ランキング2位の国)

「ルーカスのアソコは太くてピンと上を向いているの」と幼女が戦慄の告白(虚言)。幼稚園職員のルーカス(バツイチ42歳)は無実ながらも幼稚園児虐待の疑いをかけられ、孤立を深めていくというデンマーク映画ですね。個人的にはこういう「血祭り」が起こる背景をもっと知りたいなと思うのですが、その辺の話をば。
サスペンス

『ブラインドネス』視力を失くしてブタ箱パニック!

大傑作『シティ・オブ・ゴッド』のフェルナンド・メイレレス監督による「急に視力が無くなるパニック」な映画です。人間どもの汚い本性がむき出しになる内容でして、陳腐な言葉で言えば「胸糞映画」にも分類されると思います。攻めた内容ではありますが、どうも映画としては欠陥が多いかなぁと。
ホラー

『イット・フォローズ』【ややバレ考察】大人になることが若者にとっての死

「セックスした奴は悪霊らしきものに襲われる」というステキな設定で、僕はこれ大好きなんですよねぇ。久々に観なおしてみましたが、やはり【感覚的に好き】でしたし、いつまで経っても余韻が冷めない映画という印象は寸分も変わることなく、いやむしろ愛おしいという気持ちすら沸いてくるほどです。
ドラマ

『ボーダー 二つの世界』【ややバレ考察】これは北欧のX-MENだっ!

『いとしのエリー』・・・じゃなくて『ぼくの エリ200歳の少女』の原作者による、これまた似たような内容の小説を映画化した作品です。でも、これって端的に言うと『X-MEN』とも似ているんですよね。さて、その心は?
ドラマ

『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』【神父様は小児性愛者】幼少期のトラウマと共に生きる人へ

20年間で80人もの少年に性的虐待をしていたことでフランスを震撼させた「プレナ神父事件」の映画化作品。週刊誌的なネタを得意とするフランソワ・オゾン監督が珍しく実直モードで撮った本作は、幼少期に何らかの心の傷を抱えてしまったすべての大人にとっては他人事でない映画となりました。
ドラマ

『ナイチンゲール』(2018) 女性視点で描く【オーストラリア鬼畜史】

本作は母親の痛みというものが虫唾が走るレベルで突き刺さるように感じられました。ハッキリ言って、幼い子を持つ人には薦めにくい鬼畜な内容ですし、逆に、だからこそ価値があるとも思える作品です。
ホラー

『ドールズ』(1987) 【童話ホラー】悪い奴らは殺(や)られてしまえ!

監督が『ZOMBIO/死霊のしたたり』『フロム・ビヨンド』のスチュアート・ゴードンとのことで、期待に胸を膨らませての鑑賞。西洋人形たちが集団で人間たちをぶっ殺していくというホラーですね。
サスペンス

『ファニーゲーム U.S.A.』理不尽!視聴者参加型の一家暴行事件

こいつぁ厄介な映画ですね。本作で描かれる一家暴行事件が【視聴者(観客)参加型】だからです。ありふれた言葉で言えば「胸糞」ですが、本作においては作り手の意図を読まないことには意味をなしません。ミヒャエル・ハネケが意図したものは何なのでしょーか?
ホラー

『ぼくのエリ 200歳の少女』【北欧ですなぁ】静謐と余白と残酷性

北欧ですなぁ。東南アジアに住む僕がそんなこと言ってもまるで説得力がありませんが、一般的にイメージされる「北欧っぽさ」が存分に出ていて、思わず「北欧ですなぁ」と口走ってしまう映画ですね。僕が本作に感じた「北欧っぽさ」は静謐、余白、残酷性ですね。
ホラー

『大アマゾンの半魚人』【悲恋】田舎の王様、都会の美女に恋をする

田舎の王様が都会の美女に恋する悲劇です。この映画は古典的なモンスター映画なので、「怪物と遭遇する恐怖を人間たちの視点で描く」という型通りの作品ですね。でも、ちょっと切り替えて【半魚人の視点】で物語を読んだほうが面白いかもしれません。
サスペンス

『何がジェーンに起ったか?』【家庭内いじめ】白塗り鬼婆ハラスメント

姉と妹による骨肉の争い。姉はかつての大女優、妹はかつての人気子役、ということで今やすっかり落ちぶれてしまった二人がひっそりと暮らすお宅の中を覗いてみましょうじゃありませんか。どうやらね、妹が脚の不自由な姉を介護するでもなく、いじめているらしいですよ・・・。
ホラー

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世紀』(1991) 【本家】ゾンビ観て我が振り直せ

う~む、これは人間洞察に優れた社会派の映画ですね。ゾンビ映画というジャンルであれど、ジョージ・A・ロメロという監督はゾンビを通じて「人間の汚さ」を描いてきた人です。今回もかなり強いメッセージをぶち込んできているので、本作をどのように受け止めるべきかについて書いていこうと思いますー。
ドラマ

『カノン』(1998) 【下流中年】の家族殺しと近親相姦

『カルネ』の続編にあたるギャスパー・ノエ監督作品です。前作はどこか宙ぶらりんな状態で終わったような感があり、今ひとつテーマが明確に見えてこなかったのですが、続編にあたる本作を観てかなりスッキリしました。「こういうのが描きたかったのね」と。
ドラマ

『カルネ』【鬼才】ギャスパー・ノエの不気味な狼煙

近親相関を匂わせるような内容に目が行きがちですが、実際にはギャスパー・ノエの独特かつ類稀なる演出センスを存分に味わうことができる映画です。作家性の強いクリエイターの作品はデビュー作から順番に鑑賞していくのを個人的にはオススメしているので、ギャスパー・ノエ特集は本作からのスタートです。
ホラー

『ザ・チャイルド』(1976) 【不条理】なぜ子どもたちは大人を殺すのか

【注意】小さいお子さんがいるご家庭、妊娠中の女性にはおすすめしません。 これは「理由もなく、子どもたちが大人たちを殺す」という点が何とも怖い映画です。ただ、時代背景を考えると、子どもたちの異常行動も多少は理解できるのかもしれない、ということについて書いていきますー。
ドラマ

『ロブスター』【実体験あり】いい出会いきっとある、強制婚活合宿

独身者は45日以内にパートナーを見つけなければ動物に変えられてしまう、という不条理な物語です。いかにも『籠の中の乙女』のヨルゴス・ランティモスらしいブラックな風刺の効いた内容になっていますね。今回はこの「強制婚活合宿」の映画の考察と、僕自身の婚活体験を絡めて書いていきます。
ドラマ

『籠の中の乙女』洗脳。子どもへの教育が人権侵害に変わるとき

ギリシアの鬼才、ヨルゴス・ランティモスの名を世に知らしめた怪作です。噂に聞いていた通り、本当に変な映画なのですが、「作り手が何を表現し、伝えようとしているのか」を読み取ることが非常に重要です。逆に言うと、画面上に映る事象をそのまま受け止めるだけでは鑑賞する意味が無いということなんですね。
ホラー

『ポゼッション』(1981) 【大傑作!】過剰な狂気を重戦車で引きずり回すような映画

僕の生涯ベスト10に余裕で入る変態映画です。それがなんと!公開40周年記念のHDリマスター版が2020年1月に日本の主要都市の劇場にて順次公開されたんですね~。嬉しい!嬉しいぞー!(カンボジア在住だから観に行けないけど)。てなわけで、今回は本作の劇場公開を記念して感想を書いてみることにしましたー。
サスペンス

『ちいさな独裁者』ピカレスクロマン × 絶対服従プレイ

権力ってチョ~気持ちイイ!!・・・よな?と観客に嫌なことを問いただしてくる映画ですね。何とも退廃的な内容で良かったです。
ホラー

『ドクター・スリープ』聖地巡礼ツアー&コスプレ大会

二兎を追う者は一兎も得ず。そんなシンプルな教訓を学ぶには2時間30分はちと長すぎやしないか。そもそも期待はしていませんでしたが、やはりガッカリさせられた理由について書いていきます。
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