『レクイエム・フォー・ドリーム』生き地獄!若く美しくありたい貴女へ贈る映画

映画『レクイエム・フォー・ドリーム』の一場面 ドラマ
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ドラッグによって自らの身を滅ぼしていく人々を描いた作品なのですが、いちばん興味深いのは「女性は何歳になっても綺麗でありたいし、周りから褒められたい」という願望を描いている点です。

言い換えると承認欲求ということなんですが、ダーレン・アロノフスキー監督はドSなので、そんな女性の心理をズタズタに引き裂くようなことを本作でやっちゃっています。

タイレンジャー
タイレンジャー

依存体質という点で言うと年齢・性別を問わず誰でも当てはまる話ですが。

作品概要

2000年製作/102分/アメリカ
原題:Requiem for a Dream
配給:ザナドゥー
監督:ダーレン・アロノフスキー
原作:ヒューバート・セルビー・Jr.
脚本:ヒューバート・セルビー・Jr. ダーレン・アロノフスキー
撮影:マシュー・リバティーク
音楽:クリント・マンセル
出演:エレン・バースティン/ジャレッド・レトー/ジェニファー・コネリー/マーロン・ウェイアンズ ほか

テレビを見るのが何より楽しみな中年未亡人サラは、ある日テレビ番組への出演依頼の電話を受け、お気に入りの赤いドレスでテレビへ出るためダイエットを始める。一方、息子のハリーは恋人マリオンとのささやかな夢を叶えたいと麻薬売買に手を染める。季節が変わり、赤いドレスが着られるようになったサラはダイエット薬の中毒に、麻薬の商売がうまくいかなくなったハリーとマリオンは自らがドラッグの常用者となっていた……。

映画.comより)

予告編

Requiem for a Dream (2000) Trailer #1 | Movieclips Classic Trailers

感想・考察(ネタバレなし)


インターネット広告でウザいな〜と思うのが、中高年女性に向けた美容商品。
それも明らかに誇大広告。 

「43歳。娘と同世代だと間違われた!(きゃは)」 

「47歳。肌年齢は23歳!(どーよ、わたし)」 

「53歳。息子の友達に告白された!(どうしよう〜)」  

ははは…  

んなワケあるかい、ボケ! 

そんな極端な広告が賑わうネット界隈ですが、それも「いつまでも若く美しい」と言われたい女性たちの需要あってこそ。 

でも、女性のアンチエイジングもほどほどにしないとイタい人に・・・
いや、痛い目にあうよ、と釘を刺す意味でオススメしたいのがこちらの映画。 

本作はイギリスの映画雑誌にて発表された「落ち込む映画ランキング」の第1位です。 

とは言っても、僕個人としては本作を観ても落ち込むということはあまり無く、むしろ高揚感でニヤニヤしてしまいます。 『レスラー』『ブラック・スワン』など他のアロノフスキー監督作品がそうであるように、破滅のカタルシスがあるからでしょうね。別名、不幸エンタテインメントです。 

中でも、フラフラしてる主人公(ジャレッド・レト)の母親(エレン・バースティン)の末路が強烈です。 

映画『レクイエム・フォー・ドリーム』の一場面

夫を亡くし、孤独のあまりすっかりテレビ依存症になってしまったオカン。 視聴者参加型のテレビ番組への出演を夢見てダイエットに励みます。 心は承認欲求を満たしたいオンナノコと何ら変わらないのです(イタい・・・)。 

ダイエットに効果的な薬として医師から処方されたのがこちら。実はコレ、満腹感を得られる覚醒剤。 

映画『レクイエム・フォー・ドリーム』の一場面

オカン、それ飲んだらアカン! 

しかーし、そこは依存体質、かつ自己管理ができないオカン。 すっかりおクスリ中毒になった結果… 

ほぼ妖怪化! 

映画『レクイエム・フォー・ドリーム』の一場面

オカーーーン!!

そしてオカンは精神科へぶち込まれてしまう! 
医師に電気ショック療法を強引に勧められて 
電気ビリビリビリー!! 

映画『レクイエム・フォー・ドリーム』の一場面

オカーーーン!!! 

夢見る少女みたいなオバサンほど、世間知らずだったりします。そこはドSのアロノフスキー監督、ジワジワ、グリグリとオカンを痛ぶります。 

どうですか?貴女が使っているお薬は大丈夫デスカ? 

一方で、イタいオカンとは対照的なのが、主人公の彼女(ジェニファー・コネリー)。そのままで若く美しい…。 

映画『レクイエム・フォー・ドリーム』の一場面

 ジェニファー・コネリーと言えば最近はガリガリに痩せ過ぎですが、90年代の頃は程よくお肉も付いていて美しかったですね〜。 

妖怪化するオカンと、美しいジェニファーを並べて描くのだから、アロノフスキー監督はやはり意地悪です。

しかーし、ジェニファー演じるカノジョもおクスリに手を出して、どハマりしてしまう! 堕ちるところまで堕ちるカノジョ。 でも…オカンには残酷な現実。 若いカノジョはどんなにおクスリ中毒になっても、美しいのです! 

本作の結論としては・・・
アロノフスキー監督:「世の中のオカン、諦めなさい。ジェニファー・コネリーには勝てないのだから」 ってことでいいのかな? 傑作です。

(画像はIMDbより引用)

僕の評価

9点/10点

タイレンジャー
タイレンジャー

堕ちるところまで堕ちる姿を何ともスタイリッシュに描いており、大変好みの映画でございます。

どうでも雑感

・この映画、色々とやり過ぎなんですよね。やり過ぎているから、僕にはだんだんコメディに見えてくるんです。『ブラックスワン』も、ひぇーっ!と思いながらも笑えましたし。

・あと、ジェニファー・コネリーの堕ちっぷりは『闇金ウシジマ』くんを連想させましたね…。

鑑賞方法

『レクイエム・フォー・ドリーム』は下記のVOD(ビデオ・オン・デマンド)にて配信中です。

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※本ページの情報は2020年11月時点のものです。最新の配信・レンタルの状況は各サイトにてご確認ください。

ダーレン・アロノフスキー監督作品

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