『見えない目撃者』僕があまり邦画を観ない理由

映画『見えない目撃者』の一場面 サスペンス
(C)2019「見えない目撃者」フィルムパートナーズ (C)MoonWatcher and N.E.W.
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僕はあまり邦画を観ません。小学生の頃から洋画ばかりを観てきました。

邦画を観ない理由としては、単純に観たいと思える作品が少ないことでした。しかし、本作を観たことによって他の理由も分かってきたので書くことにします。

タイレンジャー
タイレンジャー

邦画の特徴なのか、それとも僕が同じ日本人だから気になるのか・・・。

作品概要

2019年製作/128分/R15+/日本
配給:東映
監督:森淳一
脚本:藤井清美/森淳一
撮影:高木風太
音楽:大間々昂
出演:吉岡里帆/高杉真宙/大倉孝二/浅香航大/酒向芳/松大航也/國村隼/渡辺大知/栁俊太郎/松田美由紀 ほか

2011年の韓国映画「ブラインド」を日本でリメイクし、吉岡里帆が視力を失った元警察官役を演じるサスペンススリラー。警察学校の卒業式の夜、自らの過失で弟を事故死させてしまった浜中なつめ。自身も失明し警察官の道を諦めた彼女は、事故から3年経った現在も弟の死を乗り越えられずにいた。そんなある日、車の接触事故に遭遇したなつめは、車中から助けを求める少女の声が聞こえてくることに気づき、誘拐事件の可能性を訴える。視覚以外の感覚から感じ取った“目撃”情報を警察に提示するなつめだったが、警察は目の見えない彼女を目撃者と認めず捜査を打ち切ってしまう。なつめは少女を救うべく奔走し、事故現場で車に接触したスケボー少年を探し出す。やがて女子高生失踪が関連づけられ、連続誘拐事件の存在が判明。なつめは事件の闇へと切り込んでいくうちに、弟の死とも向き合うことになる。監督は「重力ピエロ」「リトル・フォレスト」の森淳一。

映画.comより)

予告編

【本予告】映画 『見えない目撃者』/9月20日(金)公開

感想・考察(ネタバレなし)

演技が気になる

単に演技の上手い/下手だけでなく、ちょっとした台詞の言い回しや発声方法などに違和感があると、そのことが気になって物語への集中を妨げてしまう時があるのです。

日常ではこんな言い回しはしないし、こんな声の出し方はしないよなぁと思ってしまうと、そのことがノイズになってしまうんですね。

一方で俳優が外国人だとそういう細かい部分が目につかないので物語に集中しやすいというのがあります。さらに言えば外国人俳優の演技の上手い/下手は判別しにくい(笑)。

その点は同じように感じている人も少なくないのでは?邦画の感想では「○○さんの演技が…」というのは見かけても、洋画ではあまり見ない気がします。

本作の中の特定の俳優が下手だという訳ではないのですが、同じ言語を扱う日本人同士だと見る目が厳しくなってしまう、どうしても目についてしまう、というのはあると思います。

具体的には刑事役の人の話法がやたらとオウム返し話法が多くて気になりました。

Aさん「彼は警察官になったようです」
刑事「けいさつかん?」

Bさん「なぜかズームアップしていてね…」
刑事「ずーむあっぷぅ?」

刑事ものとかミステリーものではこういう話法がよく用いられている気がしますが、いかにも芝居がかっていて興醒めでした。

映画『見えない目撃者』の一場面

(C)2019「見えない目撃者」フィルムパートナーズ (C)MoonWatcher and N.E.W.

細部が気になる

映画はフィクションであることが前提で僕は観ています。実話の映画化だとしても、それはあくまで「実話をベースにしたフィクション」です。

しかし、邦画だと映るものが日常的な風景や人物なので、フィクションとして楽しみきれないところがあります。日常が映っているはずなのに、細かい部分が僕が知る日常と乖離していた場合、これまたノイズになります。

例として昔の学園ドラマの話をします。学校での昼休みにお弁当や給食を食べる時、生徒はそれまで黒板に向けていた机を互いに向かい合わせにして食べますよね?先生は教室を離れ、教員室で食べます。(地域や学校によって違うかもしれません)

ところがその学園ドラマは、生徒がみんな授業と同じく机を黒板に向けたまま、誰一人目を合わさず黙々と食べるのです。しかも、先生は教団で食べる。生徒たちを見下ろしながら黙々と。

ものすごい違和感!これは意味があってそのように描いたのではなく、ごく普通の日常として描いているのは明らかでした。学校の昼休みを見たことあるんか?と。

このように邦画はフィクションであっても、日常の描写に違和感があると一気に白けてしまうのです。
本作でも冒頭、主人公が自らの過失で失明するシーンも「それはどうかな」と思える描写だったので、少し冷めてしまいました。

映画『見えない目撃者』の一場面

(C)2019「見えない目撃者」フィルムパートナーズ (C)MoonWatcher and N.E.W.

時代劇や非日常が舞台なら気にならない!

なんて神経質で偏屈な奴だ、と思われるかもしれませんが、気になるのだから仕方がないのですよ。これが洋画だったら、そもそも日常の細部を知らないので気にならない(は〜、ラクだわ〜)。

ただ、邦画であっても時代劇や異世界など非日常が舞台のものなら、あまりそういうのが気にならず楽しむことができたりします。最近では『十三人の刺客』や『必死剣 鳥刺し』は面白かったです。(ぜんぜん最近じゃないか)

それから超絶に面白い邦画だったら、そもそもそういう細かい部分が気にならないというのもあります。またはそういう映画は演技も細部もよく練られているのかもしれません。『シン・ゴジラ』や『娼年』はそうでした。

さて、評判の良かった本作ですが、そんな細かい点もあって個人的には今ひとつでした。
作品の残虐な内容や描写が韓国映画っぽいなーと思ってたら、韓国映画のリメイクなんですね。
残虐描写を遠慮せずにぶつけるように見せていたり、スマホを活用した逃走劇は面白く感じましたが、全体的にはまずまずでしょーか。

僕の評価

5点/10点

タイレンジャー
タイレンジャー

遠慮なしのグロ描写など、比較的攻めている内容かと思いますが、やはり台詞まわしと細部でブレーキがかかった印象です。

どうでも雑感

・演技に関して言うと、他ブロガーさんが「邦画の演技は‘‘演劇‘‘なので日常を演じているのではない」と言及されていたのに納得でした。現代劇なのに時代劇の演技を引きずっているというか(笑)。その点、米国映画の演技は日常の再現としての演技になっているそうです。

鑑賞方法

『見えない目撃者』は下記のVOD(ビデオ・オン・デマンド)にて配信中です。

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※本ページの情報は2020年11月時点のものです。最新の配信・レンタルの状況は各サイトにてご確認ください。

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