『クーデター』感想【外国人狩り】この題材でアトラクション映画?

映画『クーデター』の一場面 サスペンス
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仕事の都合で家族と一緒に馴染みのない外国へやって来た翌日に、その国でクーデターが勃発!平和だった街は突如として無法地帯と化し、「外国人狩り」が始まる、という話です。

2000年以降に量産されている「走るゾンビ集団」の類と似通った部分もあり、ゾンビを東南アジア人に置き換えた映画のようにも見えます。

また、より根っこの部分を考えると、走るゾンビ映画も本作も「アトラクション映画」であるのですね。

タイレンジャー
タイレンジャー

そういう意味では、USJのアトラクションになってもおかしくない内容です。

作品概要

2015年製作/101分/PG12/アメリカ
原題:No Escape
配給:クロックワークス
監督:ジョン・エリック・ドゥードル
脚本:ジョン・エリック・ドゥードル ドリュー・ドゥードル
撮影:レオ・アンスタン
音楽:マルコ・ベルトラミ/バック・サンダース
出演:オーウェン・ウィルソン/ピアース・ブロスナン/レイク・ベル/スペンサー・ギャレット ほか

海外赴任先でクーデターに巻き込まれた男のサバイバルを、オーウェン・ウィルソン&ピアース・ブロスナン共演で描いたスリラー。東南アジアの某国に支援事業のため妻と2人の娘を連れてやってきたジャック。しかし、到着した翌朝に国を転覆するクーデターが発生。政府の重役は殺害され、政府と外国人をターゲットにした容赦ない殺戮が始まる。言葉も通じず土地勘も全くない異国で、ジャックは必死で家族を守りながら逃走。その途中、危機一髪のところを謎の旅行者ハモンドに助けられたジャックは、敵か味方かわからないハモンドに先導されながら逃げ続けるが……。

映画.comより)

予告編

9/5(土)公開 『クーデター』 本予告

感想・考察(ネタバレなし)


こりゃクーデターを題材にしたアトラクション映画だな、と思いました。サメでもなく、恐竜でもなく、です。

そもそも劇場で映画を観ること自体がアトラクション性を含んでいることは、映画が誕生して以来の歴史が示す通りです。

その中でも映画の内容そのものにテーマパーク性があったり、乗り物っぽかったり、お化け屋敷のようである作品が「アトラクション映画」と呼ばれるようになっていったと、ボンヤリ認識しています。

3D体験アトラクションの『アバター』や宇宙サバイバルアトラクションの『ゼロ・グラビティ』、第一次大戦アトラクションの『1917 命をかけた伝令』なんかもそれらの一例ですね。


自然災害、危険生物、戦争・抗争、秘境など実に様々な題材がアトラクション映画で扱われてきた中で、遂にクーデターまでもアトラクションにしちゃいますか、というわけです。

大抵のアトラクション映画が「観る」ことよりも「体験する」ように作られているのと同様に、本作もまた観客がクーデターを疑似体験する映画なのです。

言葉も習慣も分からない異国の地(完全アウェー)にて、目的の見えない殺人集団が執拗に襲ってくる怖さを疑似体験する。

本作の狙いはこの一点のみに特化されていて潔いなと思いましたよ。その狙いの効果はある程度は発揮されていて、特に前半はなかなかの怖さでした。

本作に対して、アジア人への偏見じゃないかとか、米国人の視点でしか描かれていない、というような意見は的外れだなと感じますね。前述の通り、本作はアトラクションとしての機能性のみを追求している作品なので、現実世界との整合性とか、人種差別是正活動とかは敢えて度外視しているだけなのだと思います。

アトラクション映画と言えば、『ジョーズ』や『ハリー・ポッター』がそのままテーマパークのアトラクション化されたように、内容的に実際のアトラクションとも親和性が高いようです。
だから、USJの新作アトラクションが『クーデター』だとしても不思議ではありませんね。
いや、内容が少し過激だから、USJよりも富士急ハイランドっぽいかな?

ところで、本作の舞台となる「東南アジア某国」って、一体どこのことを言ってるの?と観る前から気になっていたのですが。
主人公一家が某国に向かう航空機の中で表示されていたフライトマップの行き先を見ると…

映画『クーデター』の一場面

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カンボジアじゃねーか!

はい、クーデターが起きたのは僕の居住国でございました。
実際にロケが行われたのはタイ北部のチェンマイとランパンらしいですけどね。
よって、カンボジア在住者の目線ですと、本作に映る街並みから人物の容姿に至るまでほとんどカンボジアらしくは見えません。
ま、フィクションだからいいんですけどね。

僕の評価

6点/10点

タイレンジャー
タイレンジャー

アトラクションと割り切って楽しめるかどうかがポイントの映画です。

どうでも雑感

・ピアース・ブロスナンはやさぐれたボンドみたいで美味しい役どころでしたよ。

・主人公の奥さん役を演じたレイク・ベルはイイ感じの人妻感で良かったですね。美人すぎないのがイイです。あと、一瞬映る水着姿から巨乳であることも判明。

映画『クーデター』の一場面

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鑑賞方法

『クーデター』は下記のVOD(ビデオ・オン・デマンド)にて配信中です。

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※本ページの情報は2020年11月時点のものです。最新の配信・レンタルの状況は各サイトにてご確認ください。

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