『処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ』【2020年ベスト1】腸・ボンクラ祭り

映画『処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ』の一場面 ホラー
TAPPELUFT PICTURES (C) 2014
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僕の「2020年新作映画ベストテン」第1位を、年の瀬ギリギリでかっさらった傑作B級映画です!!

も~題名を見ただけで傑作の予感しかしないッ!だってナチゾンビVSソビエトゾンビやぞ?近年これほど血沸き肉躍る「VS」があっただろうか。


タイレンジャー
タイレンジャー

で、肝心の中身はどうかと言うとぜんぜん名前負けしていないから恐れ入ります。

作品概要

2014年製作/101分/ノルウェー・アイスランド合作
原題:Død snø 2/Dead Snow 2: Red vs. Dead
配給:アムモ98
監督:トミー・ウィルコラ
脚本:トミー・ウィルコラ/スティッグ・フローデ・ヘンリクセン/ベガール・ホール
撮影:マシュー・ウェストン
音楽:クリスティアン・ビーベ
出演:ヴェガール・ホール/マーティン・スター/スティッグ・フローデ・ヘンリクセン/クリストッフェル・ヨーネル/デレク・ミアーズ/クリスティアン・ルーベク/シャーロット・フログナー/アムリタ・アチャリア ほか

ノルウェーの鬼才トミー・ウィルコラによるゾンビホラー「処刑山 デッド卍スノウ」の続編。雪山でゾンビの大群に襲われ、仲間や恋人、さらに自分の右腕も失ったマーティン。奇跡的に一命を取り留めたものの、病院で目を覚ますとゾンビの腕が移植されていた。その腕はナチゾンビ軍団のヘルツォーク大佐のもので、マーティンはコントロールできず殺戮を繰り返してしまう。腕に宿るパワーを次第に使いこなすようになったマーティンは、アメリカの対ゾンビ部隊「ゾンビスクワッド」とともにナチゾンビ軍団に立ち向かう。ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2020」上映作品。

映画.comより)

予告編

処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ

感想・考察(ネタバレなし)


本作の素晴らしさは既に邦題に上手く要約されていると思います。

僕は邦題を褒めることは滅多にないのですが、本作のそれは称賛に値するネーミング。改めて邦題をよくご覧ください。

『処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ』

「ナチゾンビ」の部分については、「ナチス」と「ゾンビ」という2大人気コンテンツを組み合わせるというアイディアで既に勝負あった感じがします。

ナチスもゾンビもそれぞれを題材とした映画が一体どれほど多数製作されているかって話ですよ。不思議なことに両者ともに時代が経つにつれて製作本数が雪だるま式に増えていっている気がします。ナチスとゾンビはもはや「戦争」や「ホラー」というカテゴリーを飛び越えた一大人気ジャンルなのだと思います。

てなわけで、生ハムとメロンを組み合わせてみたらスゲー美味かった的な「ナチゾンビ」を誕生させたのが前作『処刑山 デッド卍スノウ』(2007)というわけです。僕は未見ですが。

『処刑山デッド・スノウ』予告編169.mov

そして7年ぶりの続編である本作ではナチゾンビに対抗しうる協力キャラを登場させて戦わせようというわけです。
キャラ立ちしたモンスターには好敵手をぶつけて「夢の対決」を仕込みたくなるのは『キングコング対ゴジラ』『フレディvsジェイソン』『エイリアンvsプレデター』と、まさに映画史が示す通り。

で、ナチゾンビに対抗しうるのは「ソビエトゾンビしかいねーだろ!」という発想がアタマ悪い感じで大好きです。それはまるで『キン肉マン』に例えるとブロッケンマン(ドイツ代表)とウォーズマン(旧ソ連代表)の対決のようなノリですよね。

しかもそれが集団戦!ゾンビ同士の集団的肉弾戦は圧巻のスペクタクルですし、戦車まで投入する景気の良さ!

英題の”Red vs. Dead”というのも気が利いている!Redとは共産主義の色ゆえに旧ソ連を指しています。

「ナチス」と「ゾンビ」と「VS」が詰まった映画なんて、ボンクラにとってこんなに多幸感あふれる組み合わせがいまだかつてあっただろうか、と問いたいほど。ギャグも不謹慎な感じのものばかりで、2020年で最も笑わせてもらった映画でした。

大晦日に本作を観なければ、2020年の年間ベストは『2人のローマ教皇』になるはずでしたが、本作の登場は実に劇的でしたね~。もちろん映画としての質は『2人のローマ教皇』のほうが上ですけど、僕のスタンスとして本作のようなゲテモノ映画こそ応援せねばなるまいと1位指名した次第ですー。

僕の評価

8点/10点

タイレンジャー
タイレンジャー

人間の腸をホース代わりに給油したりするバカげたグロ描写が素晴らしい。

どうでも雑感

・冒頭8分間は前作のダイジェスト版なので、前作を知らなくてもスッと入っていけます。ありがたや。

・米国からやって来たゾンビスクワッドのリーダー格の兄ちゃんが着ている服には頭文字の”ZS”があしらわれているんですが、これが明らかにナイン・インチ・ネイルズの”NIN”ロゴのパロディなのがファンとしては嬉しかったです。

・「40年間、殺人事件が起きていない田舎町」の婦人警官役の女優が場違いな美人で、登場する場面だけ物語が頭に入ってきませんでした。演じたのはネパール系ウクライナ人のアムリタ・アチャリア。こんなエキゾチックな美女が北欧の田舎でゴワゴワした制服に身を包んでいると思うとゾクゾクするのです。あと制服の第二ボタンを外す時の微エロ感。

映画『処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ』の一場面

TAPPELUFT PICTURES (C) 2014

鑑賞方法

『処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ』はアマゾンプライムにて配信中です。

※本ページの情報は2021年1月時点のものです。最新の配信・レンタルの状況は各サイトにてご確認ください。

+10

コメント

  1. キャン より:

    これが噂の昨年ベスト!
    レビューからタイさんのテンションの高さが伝わってきて、これはただ事ではないと感じましたよ!
    ていうか、続編だったんですね。
    これはきちんと前作から見たくなっちゃいますねぇ。

    あと、やっぱりウクライナは美人ばっかりなんですかね!?

    +1
    • キャンさん、コメントをありがとうございましたー!
      僕は前作は観ないまま続編から突入しましたが、冒頭に前作のおさらいが入っている親切な映画で助かりました。
      続編から参入で全然OKだと思います!(前作もどうにかして観たいですが)

      舞台はノルウェーなのに、ネパールの美人が警官の仕事・・・という設定になぜかグッとくるんです(笑)。
      ほとんど何もしない脇役なんですけど、色々ギャップがありすぎて萌えます。

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