『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』悪趣味!ファミリー向けSM映画

映画『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』の一場面 アクション
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嫁(カンボジア人)が「何か面白い映画が観たい」と言うので、気軽に楽しめそうなこちらをチョイス。 

僕は20年ぶりくらいに観ますけど、シリーズの中では本作がいちばん好きです。 

その理由は、話が単純明快、アクションに次ぐアクションの連打、そしていちばん悪趣味だからですね。

タイレンジャー
タイレンジャー

ファミリー向け映画にしては、悪趣味かつSMの趣があるんですよね。

作品概要

1984年製作/118分/アメリカ
原題:Indiana Jones and the Temple of Doom
配給:CIC
監督:スティーヴン・スピルバーグ
製作総指揮:ジョージ・ルーカス/フランク・マーシャル
脚本:ウィラード・ハイク/グロリア・カッツ
撮影:ダグラス・スローカム
音楽:ジョン・ウィリアムズ/ベン・バート
出演:ハリソン・フォード/ケイト・キャプショー/ジョナサン・キー・クァン/ロイ・チャオ/アムリッシュ・プリ/フィリップ・ストーン ほか

スティーブン・スピルバーグ監督、ジョージ・ルーカス原案&製作総指揮、ハリソン・フォード主演によるアドベンチャー映画の金字塔「インディ・ジョーンズ」のシリーズ第2作。前作より1年前の1935年。上海のナイトクラブでマフィアとトラブルになったインディは、クラブの歌姫ウィリーと現地の少年ショーティを連れて逃亡するが、飛行機が墜落しインドの山奥に不時着してしまう。寂れた村に辿り着いた彼らは、この村の子どもたちが邪教集団にさらわれ、村の秘宝「サンカラストーン」も奪われたことを知る。奪還を依頼されたインディたちは、邪教集団の根城であるパンコット宮殿へと向かう。第57回アカデミー賞で視覚効果賞を受賞。

映画.comより)

予告編

Indiana Jones and the Temple of Doom (1984) Official Trailer – Harrison Ford Action Movie HD

感想・考察(ネタバレなし)


このシリーズはいつも秘境が舞台なので、蛇とかネズミがよく出てきて「きゃー!」なんて展開が定番なんですが、なぜか本作だけはそんなゲテモノ要素が突出して多いんです。 

例えば、邪教の儀式では生贄になる人間の体から手づかみで心臓を取り出して、その心臓がまだドクンドクンと動いているなんて『死霊のはらわた』レベルの描写は強烈。 

あとはインドの宮殿でのゲテモノ晩餐会!
ウナギの踊り食い!
タガメ!
眼球入りスープ!
猿の脳みそ! 

 オエエエーッ!…と言いつつもニヤニヤが止まらないのですよ。 ヒロイン役のケイト・キャプショーがキャーキャー悲鳴をあげて、いいリアクションをするもんだから、なぜか観ている側のSっ気が刺激されるのですわ。 

姉ちゃん、もっとグロいもん見せたろか〜?と。 

で、こうやって観客をドS化させる悪趣味な仕掛け人は他でもないスピルバーグ監督ですね。 

初期のスピルバーグって作風が子供っぽいなんて言われてたんですけど、彼の子供っぽさというか幼児性って悪ノリにあると思うんですよねぇ。子ども特有の残酷なイタズラみたいなのが時々ドバッと出てくるんですよ、この人ったら。 

男の子が好きな女の子をわざといじめたりする、そんな感じに似てますねー。女の子にネズミの死骸を見せて喜んでいるような悪ガキなんですよ、本作のスピルバーグは笑。 

キャラ設定とは言え、ケイト・キャプショーのリアクションがことのほか良かったせいか、スピルバーグのSっ気が増大して、結果的にグロ要素が多めになったのが本作かなーなんて邪推します。 好きな子をいじめたい監督といじめられたいからキャーキャー言う女優のSMプレイですよ、これは。 (そう考えるとめっちゃ興奮する) 

実際、その後スピルバーグとキャプショーは結婚してますから!んもう。スピルバーグったら、やっぱり好きだからいじめたのね〜。

本作がスゴイのはそんな悪趣味要素たっぷりで、個人的なSMプレイを含んでいてもなお、ファミリー向け映画として成り立っていることです。 

ただ、のちにスピルバーグは本作に対して「低俗で残虐な内容だった」と反省の弁。なーんか、そうやって優等生発言をするところはスピルバーグのムカつくところですね笑。本当は楽しんだくせに〜。 

てか、低俗で悪趣味だからこそ最高なんじゃんよ!?ファミリー向け悪趣味映画入門としての本作の功績は非常にデカイと思いますよ。いや、ファミリー向けSM映画か。 

てなわけで、僕は悪趣味な時のスピルバーグ作品ほど好きだったりします。いちばん好きなのはたぶん『マイノリティ・リポート』笑。目ん玉がコロコロするシーンは爆笑ものでした。 スピルバーグはそろそろ良識ぶるのはやめて、無邪気に悪趣味映画、いや変態映画を撮ってほしい。

僕の評価

8点/10点

タイレンジャー
タイレンジャー

もちろん普通に観ても面白いのですが、これはぜひ悪趣味映画として楽しんで頂きたく。

どうでも雑感

・映画の仕上がりを観る限り、きっと撮影中にすでにスピルバーグとキャプショー はデキていただろうなー、とゲスい妄想をしてしまいますー。

・でっかい虫にまとわりつかれるのも悪趣味でしたな。

・ベルトコンベアーの場面も残虐度が高くて印象的ですよね。

・スター・ウォーズへのオマージュとして、吊り橋の手前でインディがハンソロと同じギャグをかましてましたね。敵を追いかけたら、逆に大勢の敵に追いかけられる立場になってしまうというやつ。

鑑賞方法

『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』は下記のVOD(ビデオ・オン・デマンド)にて配信中です。

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※本ページの情報は2020年11月時点のものです。最新の配信・レンタルの状況は各サイトにてご確認ください。

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