ホラー

『透明人間』(2020) 【束縛系】なぜネチっこい男に限って透明になりたがるのか

古典的ホラー映画を現代的にアップデートし、成功を収めた映画ですね。しかし、本作において透明人間が登場することはさほど重要ではなく、束縛系カレシによるDVの恐怖こそがその本質です。
ドラマ

『レ・ミゼラブル』(2019) 【子ども一揆】問題提起だけじゃないのよ、映画は

カンヌ映画祭で審査員賞を受賞、セザール賞で作品賞を受賞、アカデミー賞で国際長編映画賞にノミネート、と評価の高い映画。が、残念ながら僕には合いませんでした。 個人の好みの問題ですが【問題提起】【社会的意義】だけの映画なのかなぁ、なんて思ったり。
ドラマ

『ナイチンゲール』(2018) 女性視点で描く【オーストラリア鬼畜史】

本作は母親の痛みというものが虫唾が走るレベルで突き刺さるように感じられました。ハッキリ言って、幼い子を持つ人には薦めにくい鬼畜な内容ですし、逆に、だからこそ価値があるとも思える作品です。
サスペンス

『ホワット・ライズ・ビニース』【熟年離婚ホラー】違う意味でハラハラしてもうた

監督がロバート・ゼメキスで、2大スター主演ということで、当時はけっこう鳴り物入りでしたが、今となっては語られる機会も少なくなった映画かと思います。意味深な題名に謎めいたストーリー、いったいどんな映画なのでしょーか。
サスペンス

『愛は、365の日々で』【エロエロ】カネにモノを言わせた”完全なる飼育”

ポーランド版『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』とも言われるエロエロサスペンス映画がNetflixにて配信中です。本作を別の例え方をするならば、”拉致監禁版『プリティ・ウーマン』”であり、”金持ち版『完全なる飼育』”とも言える内容なんですなぁ。
ドラマ

『リチャード・ジュエル』【配役の妙】ポール・ウォルター・ハウザーを最大限に活かす

イーストウッドの監督作品は過大評価の感があって、僕はもともとあまり好きではなかったのですが、本作は素直に良かったと思います。最も良かったのは配役ですね。「イカレたデブ」ポール・ウォルター・ハウザーが本作で主役に起用された意図について考えてみます。
ドラマ

『去年マリエンバートで』【プログレ映画】暗示型という新手のナンパ術

「映画史上最も難解な映画」として知られる作品ですが、本作をどのように位置づけて観るのかが重要な気がします。個人的には「プログレ映画」として捉えましたので、謎めいた物語の解釈も含め、書いていきます。
アクション

『ポセイドン・アドベンチャー』 ジーザス筋肉クライスト!体育会系の宗教映画

え?これって宗教映画だったの?「人間ドラマも充実したパニック映画の傑作」は表向きの顔だった?本作の【宗教映画としての側面】について感想と考察をば。
ホラー

『CLIMAX クライマックス』ギャスパー・ノエ「これがオレ流のテラスハウス」

鬼畜監督ギャスパー・ノエが『テラスハウス』を撮るとこうなる、みたいな(笑)。挑発的で重たい題材を突き付けてくるノエ映画と中身のない空虚なテラハはまるで水と油ですが、不思議と両者がクロスしたような映画。「スタイル重視で空虚な感じ」が似ているのです。
サスペンス

『羊たちの沈黙』 クラリスの幼少期のトラウマは性的虐待説

観るたびに超絶・面白さが増していく=考察が楽しい映画です。1.クラリスのトラウマの解釈 2.登場人物たちの「視線」の意味 の2点について書きます。
ホラー

『ビヨンド』(1981) 死因の9割は【顔面破壊】

イタリアのホラー映画(と言うか、グロ映画)の巨匠、ルチオ・フルチ監督によるゾンビ映画です。いや~、これが素晴らしい映画でして、超ニッチなコンセプトを貫いていて他のゾンビ映画との差別化に見事に成功しているのです。
ホラー

『ドールズ』(1987) 【童話ホラー】悪い奴らは殺(や)られてしまえ!

監督が『ZOMBIO/死霊のしたたり』『フロム・ビヨンド』のスチュアート・ゴードンとのことで、期待に胸を膨らませての鑑賞。西洋人形たちが集団で人間たちをぶっ殺していくというホラーですね。
ドラマ

『アマデウス ディレクターズ・カット』聖なる童貞、チャラ男と神に復讐を

そうか!この映画は、サリエリ、モーツァルト、神、の「三角関係」の話だったのか!と、今さらながら理解できました。「優秀」な音楽家であるサリエリが「超・天才」モーツァルトの才能を妬む、という話だと思っていたのですが、違いましたね。
ホラー

『バタリアン』【駄菓子ホラー】いい意味で小学生向けゾンビ映画

不勉強なもので、いまだに観ていなかった映画です。ゲオのホラーコーナーにはだいたい置いてあったので、観るチャンスはいくらでもあったのですが、これまで観てこなかったのは幼少期のトラウマが原因ですかねぇ。
ドラマ

『アイズ・ワイド・シャット』【ややバレ】小心者の旦那、浮気失敗。

思ってたんと違う!!高校2年生の夏、年齢詐称をして大人料金を払って本作を鑑賞した時の僕の心の叫びです(公開当時は18歳未満は鑑賞できなかった)。「どんなに挑発的でアンモラルな映画なんだろう」と期待に胸パンパンで観に行ったのですが・・・。
ホラー

『エクソシスト/ディレクターズ・カット版』主人公は誰?

これがまた「感想が書きにくい映画」でしてねぇ…。だってもう世間的な評価が確立されていて、名作中の名作ですから。僕の下世話な観点が付け入る隙は無いように思えたのです。久しぶりに再見しまして、ホラーというよりも、「信仰心をめぐる葛藤ドラマ」として非常に見応えがありましたね。
ドラマ

『ラストエンペラー』対比と反復がスゲエ刺さる!

自分の意思ではなく、周囲の思惑によって人生を動かされていってしまった男の話。皇帝なのに、です。これがもう世間様が大絶賛したのも100%頷ける素晴らしい映画でしたので、できるだけ僕なりの視点で感想を書こうと思ったのですが・・・。感想が書きにくいな・・・。
サスペンス

『恐怖の岬/ケープ・フィアー』(1962) 男のハダカは口ほどにモノを言う

映画史上最高の悪役を10人選べ。と言われたら、一般的にはダース・ベイダー、レクター博士、ジョーカー(『ダークナイト』)あたりが票を集めそうですが、僕だったら本作のマックス・ケイディー(ロバート・ミッチャム)を確実に10人のうちの1人に入れると思います。
サスペンス

『クーデター』感想【外国人狩り】この題材でアトラクション映画?

馴染みのない外国へやって来た翌日にその国でクーデターが勃発!突如として無法地帯と化し「外国人狩り」が始まる、という話です。2000年以降に量産されている「走るゾンビ集団」の類と似通った部分もあり、ゾンビを東南アジア人に置き換えた映画のようにも見えます。
雑談

映画史上最高の予告編!『ガメラ2 レギオン襲来』

僕は映画本編だけでなく、予告編を観るのも好きです。予告編として出来が良いものを観るとガッとテンションが上がります。映画...
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