ゲス

ドラマ

『アイズ・ワイド・シャット』【ややバレ】小心者の旦那、浮気失敗。

思ってたんと違う!!高校2年生の夏、年齢詐称をして大人料金を払って本作を鑑賞した時の僕の心の叫びです(公開当時は18歳未満は鑑賞できなかった)。「どんなに挑発的でアンモラルな映画なんだろう」と期待に胸パンパンで観に行ったのですが・・・。
ドラマ

『ラストエンペラー』対比と反復がスゲエ刺さる!

自分の意思ではなく、周囲の思惑によって人生を動かされていってしまった男の話。皇帝なのに、です。これがもう世間様が大絶賛したのも100%頷ける素晴らしい映画でしたので、できるだけ僕なりの視点で感想を書こうと思ったのですが・・・。感想が書きにくいな・・・。
サスペンス

『恐怖の岬/ケープ・フィアー』(1962) 男のハダカは口ほどにモノを言う

映画史上最高の悪役を10人選べ。と言われたら、一般的にはダース・ベイダー、レクター博士、ジョーカー(『ダークナイト』)あたりが票を集めそうですが、僕だったら本作のマックス・ケイディー(ロバート・ミッチャム)を確実に10人のうちの1人に入れると思います。
ホラー

『恐怖城/ホワイト・ゾンビ/ベラ・ルゴシのホワイト・ゾンビ』別れさせ屋!世界初のゾンビ映画だけど

誰か特定のカップルを別れさせたいと思ったことはありませんか?意中の相手の恋人が邪魔だったり、ビジネスの利害など理由は様々ですが、そんな需要に応える「別れさせ屋」という職業があります。本作はゾンビ映画ですが、そんな別れさせ屋の話でもある、という見方もできる一本でした。
ホラー

『マローボーン家の掟』【睡眠導入】陰鬱りらくぜいしょん

けっこう評判が良かったので観てみましたが、これは僕には合いませんでしたねぇ。ダークな画面づくりだったり、陰鬱な雰囲気づくりは嫌いではないのですが、その雰囲気づくりがちょっと、過ぎるというか・・・。
サスペンス

『ファニーゲーム U.S.A.』理不尽!視聴者参加型の一家暴行事件

こいつぁ厄介な映画ですね。本作で描かれる一家暴行事件が【視聴者(観客)参加型】だからです。ありふれた言葉で言えば「胸糞」ですが、本作においては作り手の意図を読まないことには意味をなしません。ミヒャエル・ハネケが意図したものは何なのでしょーか?
サスペンス

『バニー・レークは行方不明』【疑念じわじわ】不安感を弄ばれたい方は必見!

ネタバレなしで本作の素晴らしさを語ります。アンは娘のバニーと2人でロンドンに越してきたばかり。しかし、預けたはずの保育園からバニーが忽然と姿を消してしまう。また、不可解なことに保育園の職員は誰1人としてバニーの存在を把握していないという。警察を呼ぶも、手がかりは無く捜査は難航。やがて警察はバニーが最初から存在していないのではと疑い始めるが…。
ドラマ

『サンセット大通り』私はいかにして老メンヘラ女優のヒモ男になったか

「史上最高のアメリカ映画100選」とかいう特集があれば必ずと言っていいほど選ばれる正真正銘の名作です。しっかし、これが何ともゲスいヒモ男の映画であるという語られ方はあまりされてないんじゃないかと思います。「貢ぐ女」と「ヒモ男」という関係がなぜ成立するのか、という普遍的な物語です。
ドラマ

『アレックス』【鬼畜映画】15年ぶりに観たら傑作であったと判明

モニカ・ベルッチ演じる美女が9分間にも及ぶ陰惨な被レイプシーンを演じたことで悪名高い本作。今回、15年ぶりに観ましたが、当時とは真逆の印象を受けました。映画に限らず、本や音楽などは接する時期によって受ける印象がまるっきり変わったりするもんだから面白いですよね。
サスペンス

『何がジェーンに起ったか?』【家庭内いじめ】白塗り鬼婆ハラスメント

姉と妹による骨肉の争い。姉はかつての大女優、妹はかつての人気子役、ということで今やすっかり落ちぶれてしまった二人がひっそりと暮らすお宅の中を覗いてみましょうじゃありませんか。どうやらね、妹が脚の不自由な姉を介護するでもなく、いじめているらしいですよ・・・。
ホラー

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世紀』(1991) 【本家】ゾンビ観て我が振り直せ

う~む、これは人間洞察に優れた社会派の映画ですね。ゾンビ映画というジャンルであれど、ジョージ・A・ロメロという監督はゾンビを通じて「人間の汚さ」を描いてきた人です。今回もかなり強いメッセージをぶち込んできているので、本作をどのように受け止めるべきかについて書いていこうと思いますー。
ドラマ

『LOVE【3D】』【拙い恋愛】エロの飽和状態、ノエの過渡期

グラビアアイドル小倉優香(ぐらちゃん)からも好かれるギャスパー・ノエ監督作品。性のタブーに挑む作品が3D上映だなんてワクワクする企画の映画ですが、決して「エロ」に惑わされてはいけません。エロは表現なだけで、本当に描きたいことは別にあるからです。
ドラマ

『エンター・ザ・ボイド』【大傑作!】 性と薬物まみれの輪廻転生

うおおおお!こんな映画が観たかったのだ!本作は『アレックス』から7年もの間隔を空けて作られたギャスパー・ノエ監督作ですが、紛れもない傑作です!ノエの映画の中でもこれが最高傑作。エロ、グロ、ゲスが全部そろっていて、特異なヴィジュアルで、挑戦的な内容で・・・と僕の好きな要素ばかりの映画なんですね。
ドラマ

『カノン』(1998) 【下流中年】の家族殺しと近親相姦

『カルネ』の続編にあたるギャスパー・ノエ監督作品です。前作はどこか宙ぶらりんな状態で終わったような感があり、今ひとつテーマが明確に見えてこなかったのですが、続編にあたる本作を観てかなりスッキリしました。「こういうのが描きたかったのね」と。
ドラマ

『カルネ』【鬼才】ギャスパー・ノエの不気味な狼煙

近親相関を匂わせるような内容に目が行きがちですが、実際にはギャスパー・ノエの独特かつ類稀なる演出センスを存分に味わうことができる映画です。作家性の強いクリエイターの作品はデビュー作から順番に鑑賞していくのを個人的にはオススメしているので、ギャスパー・ノエ特集は本作からのスタートです。
ホラー

『ザ・チャイルド』(1976) 【不条理】なぜ子どもたちは大人を殺すのか

【注意】小さいお子さんがいるご家庭、妊娠中の女性にはおすすめしません。 これは「理由もなく、子どもたちが大人たちを殺す」という点が何とも怖い映画です。ただ、時代背景を考えると、子どもたちの異常行動も多少は理解できるのかもしれない、ということについて書いていきますー。
ホラー

『ソサエティー』(1989) 【特殊効果】スクリーミング・マッド・ジョージは日本人だった!

何ともエログロな乱交シーンがあるので、お好きな方は必見です!しっかし、何よりも驚いたのは特殊効果マンであるスクリーミング・マッド・ジョージが日本人であったという事実ですね!
サスペンス

『ジェラルドのゲーム』【バイアグラ】旦那が腹上死!残された奥さんは…

本作を観ればなぜマイク・フラナガンが『ドクター・スリープ』の監督を任されたかが分かりますね。マイク・フラナガンの作家性や特徴、スティーヴン・キングとの相性を踏まえてネタバレなし感想・考察を。
サスペンス

『フィフティ・シェイズ・フリード』全編が蛇足!エピローグが105分も続く映画

無事にゴールインを果たし、幸せな新婚生活を送るアナとクリスチャン。カネにモノを言わせて豪遊。ヤリたい盛りの2人。…妊娠。…そして、忘れた頃に少しサスペンス。大富豪イケメンとの「にわかSM」シリーズもいよいよ第三弾にして完結編です。
ホラー

『ゴーストランドの惨劇』いい不快っぷり。夢見る少女じゃいられない

不快指数の高い内容のホラー映画なのに、最後はちょっとホロリと感動できてしまうという離れ業をやってのけた映画です。この映画、脚本に工夫があって「おお~!」と思わせるものがありますね。あまり予備知識を入れずに観て良かったです。
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