たいしょうねんれい 6さいいじょう。
ファミリー向けと言うか、完全にお子様向けのワンちゃん映画です。
僕は結婚してからは嫁(カンボジア人)が観たい映画に合わせることも増えてきたので、以前とは違ってこういう類いの映画も観るようになりました。もともと動物映画は好きなんですけどね。子供が産まれたら更にこの流れに拍車がかかることでしょう。

実は僕自身、犬が好きということもありまして。
作品概要
2019年製作/96分/G/アメリカ
原題:A Dog’s Way Home
配給:イオンエンターテイメント
監督:チャールズ・マーティン・スミス
原作:W・ブルース・キャメロン
脚本:W・ブルース・キャメロン/キャサリン・ミション
撮影:ピーター・メンジース・Jr.
音楽:マイケル・ダナ
出演:アシュレイ・ジャッド/アレクサンドラ・シップ/エドワード・ジェームズ・オルモス/ウェス・ステューディ/バリー・ワトソン/クリス・バウアー/タミー・ギリス/ジョナ・ハウアー・キング ほか
「僕のワンダフル・ライフ」「僕のワンダフル・ジャーニー」原作者のW・ブルース・キャメロンによる小説を映画化し、飼い主と遠く離れてしまった犬がもといた家に戻るために繰り広げる旅路を通して、ペットと人間の絆を描いたドラマ。野良犬だったベラは退役軍人病院で働く学生のルーカスに保護される。ルーカスのもとで幸せな日々を送り、成長したベラだったが、ある事件をきっかけに家から600キロも離れた場所で迷子になってしまう。ベラは再びルーカスに会うため、さまざまな困難が待ち受ける旅に出る。原作者のキャメロン自ら脚本に参加。監督は「イルカと少年」のチャールズ・マーティン・スミス。ベラの声を「ジュラシック・ワールド」のブライス・ダラス・ハワードが担当した。
(映画.comより)
予告編
感想・考察(ネタバレなし)
さて、本作についてですが、これだけ不道徳的要素がなくて無害な映画は久しぶりに観ました。単に僕がそういう映画を選んでこなかっただけの話ですが、やはり犬好きとしてはそこそこ楽しめます。
そしてイヌ映画は無難に稼げるビジネスだということがよく分かりました。
犬好きな客層の取り込みが一定以上見込めるし、製作コストを抑えて、犬の扱いさえ間違わなければ、赤字にはなりにくいはずです。
犬の扱いには3つのポイントがあると考えます。
①「犬にはこうあって欲しい」という人間から見た理想のイヌ像を描くこと。
②かと言って、犬を極端に擬人化したり、デフォルメし過ぎないこと。
③危険性を伴う撮影を犬に強いないこと。これ、リークされたら大炎上します。
本作に当てはめると③は分かりませんが、①と②はきちんとクリアしています。
例えば①については、どんなに遠く離れていても一途にご主人様を想い続ける忠犬ぶりは犬好きの涙腺をうまく刺激しますし、②は犬の心の声を声優が務めてはいるものの、人間が話す言語は解さない、動物同士の会話はないというレベルに留められています。
トンデモ要素があまり無く、イヌ映画としては無難な優等生だと思いますね。
で、そんな本作は1,800万ドルの製作費に対して米国内で4,200万ドルの興業収入をあげています。宣伝費が別だとしても十分に黒字なのではないでしょーか。
本作と同じ原作者による「ワンダフル」シリーズも同様で、堅実に稼ぐことができているようです。
『僕のワンダフル・ライフ』(2017)
製作費:2,200万ドル
興業収入(米国内):6,450万ドル
興業収入(米国外):1,418万ドル
『僕のワンダフル・ジャーニー』(2018)
製作費:非公開ですが2,000万ドル前後と予想
興業収入(米国内):2,782万ドル
興業収入(米国外):5,820万ドル
ワンダフルジャーニーの国内の成績はちょいと気になりますが、こうも毎年イヌ映画が作られても赤字を出していないのはすごいですねぇ。
映画に無難な出資をするとしたら、イヌ映画が良さそうです。
僕の評価
5点/10点

映画としてと言うよりも、どうしてもイヌ映画として評価してしまう・・・。客観的に評価するならこれくらい。
どうでも雑感
・そう言えばリチャードギアの『HACHI/約束の犬』もそれなりにヒットしたんですよね。やはり犬映画は手堅い…。
鑑賞方法
『ベラのワンダフル・ホーム』は下記のVOD(ビデオ・オン・デマンド)にて配信中です。
・TSUTAYA TV |30日間無料お試し期間実施中

※本ページの情報は2020年11月時点のものです。最新の配信・レンタルの状況は各サイトにてご確認ください。
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