『ディスクロージャー』感想:【裏山】デミ様、いけませんわ!

映画『ディスクロージャー』の一場面 サスペンス
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当時、全盛期であったデミ・ムーアが悪女に扮し、男に逆セクハラをするということで話題になった一本。

デミ様「まぁ、よいではないか」

男「いけませんわ!」

うう…

羨ましい!

なんて、お約束のリアクションはさておき、
(いつもこんなゲスい記事ばかりですみませんねぇ)

これがなかなか笑える楽しい映画でした。

タイレンジャー
タイレンジャー

デミ様に逆セクハラされるなら本望。

作品概要

1994年製作/128分/アメリカ
原題:Disclosure
監督:バリー・レヴィンソン
原作:マイケル・クライトン
脚本:ポール・アタナシオ
撮影:トニー・ピアース・ロバーツ
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:マイケル・ダグラス/デミ・ムーア/ドナルド・サザーランド/キャロライン・グッドオール ほか

女性上司から部下の男性へのセクシャル・ハラスメントを背景に、企業内に渦巻く陰謀に巻き込まれていく男の姿を描いたマイケル・クライトンによる同名小説を、「レインマン」のバリー・レビンソン監督が映画化したサスペンス・ドラマ。ハイテク企業に勤めるトムの元に現れた新しい上司は、かつての恋人メレディスだった。ある日メレディスの誘惑を拒否したトムは、逆上した彼女から身に覚えのないセクハラで訴えられてしまい……。

映画.comより)

予告編

Disclosure (1994) Trailer #1 | Movieclips Classic Trailers

感想・考察(ネタバレなし)


ジャンルとしては池井戸潤が書いてそうな倍返し系企業サスペンスなんですが(本作の原作は『ジュラシック・パーク』などで有名なマイケル・クライトン)、ゲッセワーな視点で観れば本作はニヤニヤが止まらないお下劣コメディです。

主人公トムを演じるのはマイケル・ダグラス。

お前、また悪女に振り回されるんかい。懲りない男よのう。

でも、こういう欲望に正直なオッサンを彼に演じさせたら最高にハマるのも事実。自分に都合が悪い展開になると感情の抑制が効かなくなるという、得意の逆ギレ芸は本作では円熟の域でしょう。(ダグラスは実生活ではセックス依存症だったらしい)

で、デミ様にお呼ばれされる逆ギレダグラス。夜のオフィスに2人きりだ。…これはヤバイ!

映画『ディスクロージャー』の一場面

IMDbより)

デミ様が上司オーラを出しながら「肩を揉んでちょーだーい」と甘えてきます。(うわー、めっちゃドキドキする)デミ様、やることがセクハラオヤジと変わらないぞ!

その後もデミ様がグイグイ迫ります。妻子ある逆ギレダグラスは「ノーノーノー!」と拒むものの、彼の理性は決壊寸前。遂にデミ様のお尻をガッツリ触ります。身体は心よりも正直である。

映画『ディスクロージャー』の一場面

IMDbより)

この逆セクハラのシーン、あっさり終わるもんだと思っていたら想像以上に濃厚なので、これはセクハラというよりほぼ合意だろ!という気がしないでもない。必見の一場面です。

本作の山場はもう1つありまして、逆セクハラの事実を巡って双方の証言が食い違うという『羅生門』状態になる展開です。

それぞれが弁護士を雇い、火花を散らす攻防戦となるのですが、事実確認のためにわざわざ逆セクハラの詳細を双方に聞き出す展開になります。

「あなたは彼女のどこを愛撫した?」とか「あなたは勃起した?」とか中学生が喜びそうな話題が極めて冷静に交わされるのにはどうしても笑ってしまいます。

しかも、その場に逆ギレダグラスの奥さん、同席してますからね。旦那が「ハイ…勃起してしまいました…」と証言する姿に、奥さんの心中察するや…ヒイイィ!

ただ、終盤の展開は逆セクハラが関係なくなってしまって、普通の企業サスペンスになっていきます。その転調がうまくいかなかったのは残念。逆セクハラの話だけでも2時間、間が持つと思うんだけどなぁ。
要するに、エロデミ様がもっと見たかったのだ!

映画『ディスクロージャー』の一場面

IMDbより)

これでは頑張って逆セクハラしたデミ様も不完全燃焼か。デミ様をいかに美しく撮るかという点でも今ひとつでした。『幸福の条件』なんかはその点では非常に優れてましたからねー。

さて、セクハラ問題に対し日増しに敏感になっている世の中ですが、本作はそれに対して意義深い一面もあります。劇中の台詞にもあるように「セクハラとは性の問題だけではなく、権力の不当な行使でもある」ということを当時の世に知らしめたの確かではないでしょーか。つまり、パワハラという言葉が無かった時代にセクハラとはパワハラの一種であると示した映画でしたね。

それでもデミ様に逆セクハラされたい男性諸氏は多いのだから、男ってバカよのうと笑ったって下さいな。

僕の評価

6点/10点

タイレンジャー
タイレンジャー

デミ様はヌードこそ無いものの、逆セクハラの場面は濃厚で見応えがあります。また、かなり笑えるので7点でもいいくらいです。

どうでも雑感

・デミ様に迫られたマイケル・ダグラスが発した「ノー!」は31回だったそうです。
25回目くらいの時点ではデミ様のお尻を触っていた気がしますが。

鑑賞方法

『ディスクロージャー』はU-NEXTで鑑賞できます。31日間無料トライアルキャンペーンがあるのでぜひ。

U-NEXT

本ページの情報は2020年11月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

デミ様が輝いていた頃の映画

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