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『2人のローマ教皇』【光る演出】爺さん2人の対話でも全く退屈しないワケ

聖職者ふたりの対話?うわ、興味ね〜。 と思った人にこそ観てほしい一本です。 かく言う僕も、キリスト教を信仰してませんし、ローマ教皇には1ミリも関心がありませんでした。ところが本作はめっちゃオモロイ!
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『彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド』【童貞軍団】男子校の修学旅行?

カラー映像で蘇る、第一次世界大戦。戦時中の記録映像にデジタルで修復、着色を施し、効果音を追加、退役軍人たちのインタビュー音声と共に再構築したドキュメンタリー。「どこか遠くの出来事」であった100年前の大戦が現代にリアルに蘇る。
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『地獄の黙示録』考察【大傑作!】オトンと僕と、時々、地獄の黙示録

2020年、『地獄の黙示録 ファイナルカット』がIMAXにて上映されました。数年前に東京は高田馬場の名画座でオリジナル版のリバイバル上映を観ましたが、DVDでは味わい得ない映像の美しさに酔いしれる至福の時間を過ごしたものです。IMAXはもっとすごいんだろうなぁ…と。僕は2018年からカンボジア在住なのですが、無意識レベルでこの大傑作映画の影響もあるのだと思います。
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『野性の呼び声』疑似SW!ハン・ソロとチューバッカのアラスカ冒険紀行

米国では非常に有名な小説が原作であり、何度目かの映画化にあたりますが、ハリソン・フォードが主演で大型犬とコンビを組むというのが何とも確信犯的だな~と思いました。もちろん、犬好きな人の涙腺を刺激するようなポイントがいくつもあるのですが、スター・ウォーズ好きにもオススメしたい一本です。
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『女王陛下のお気に入り』物足りない!ヨルゴス・ランティモスの雇われ仕事

シリーズ「ヨルゴス・ランティモス」も今回で一区切りです。18世紀のイングランドの宮廷を舞台とした女同士のドロドロバトルが繰り広げられる一本。しかし、本作は従来のランティモス映画とは決定的に異なる点があり、それが作品の仕上がりの大きな要因になっているように思えるのです。
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『ベラのワンダフル・ホーム』無難に稼げる映画はイヌ映画だ!

たいしょうねんれい 6さいいじょう。ファミリー向けと言うか、完全にお子様向けのワンちゃん映画です。僕は結婚してからは嫁(カンボジア人)が観たい映画に合わせることも増えてきたので、以前とは違ってこういう類いの映画も観るようになりました。もともと動物映画は好きなんですけどね。子供が産まれたら更にこの流れに拍車がかかることでしょう。
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『ロブスター』【実体験あり】いい出会いきっとある、強制婚活合宿

独身者は45日以内にパートナーを見つけなければ動物に変えられてしまう、という不条理な物語です。いかにも『籠の中の乙女』のヨルゴス・ランティモスらしいブラックな風刺の効いた内容になっていますね。今回はこの「強制婚活合宿」の映画の考察と、僕自身の婚活体験を絡めて書いていきます。
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『籠の中の乙女』洗脳。子どもへの教育が人権侵害に変わるとき

ギリシアの鬼才、ヨルゴス・ランティモスの名を世に知らしめた怪作です。噂に聞いていた通り、本当に変な映画なのですが、「作り手が何を表現し、伝えようとしているのか」を読み取ることが非常に重要です。逆に言うと、画面上に映る事象をそのまま受け止めるだけでは鑑賞する意味が無いということなんですね。
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『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』シャロン・テート惨殺の館にて録音された名盤

たまには音楽の話でもしましょうか。僕もようやく本作を鑑賞するに至ったのでレビューを書こうかと思いましたが、既に多くの方々によって熱く語られ尽くされた感があるので、方針転換です。今回は本作と間接的に関連したロックの名盤について語ります。それもいわく付きの。
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『星の王子 ニューヨークへ行く』ええ声!最大の注目はあの美声俳優

懐かしいですね〜。僕は小学5年生の時にゴールデン洋画劇場で観たのを覚えています。(『ターミネーター2』の翌週の放送が本作だった)エディ・マーフィー主演、ジョン・ランディス監督の『大逆転』コンビによる本作は、当時エディ史上最大級のヒット作となりました。
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『レクイエム・フォー・ドリーム』生き地獄!若く美しくありたい貴女へ贈る映画

ドラッグによって自らの身を滅ぼしていく人々を描いた作品なのですが、いちばん興味深いのは「女性は何歳になっても綺麗でありたいし、周りから褒められたい」という願望を描いている点です。言い換えると承認欲求ということなんですが、ダーレン・アロノフスキー監督はドSなので、そんな女性の心理をズタズタに引き裂くようなことを本作でやっちゃっています。
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『ダンガル きっと、つよくなる〈オリジナル版〉』熱盛り!高濃度・高機能なスポ根

テレビやパソコンで映画を観るときは、どんなに面白い映画であっても途中スマホをいじったりしてしまうのは僕の悪い癖。ところが、本作はスマホを覗くヒマなし!一瞬たりとも退屈しませんでした。僕が観たのは日本公開版よりも20分ほど長いオリジナル版で、上映時間は160分。長尺にも関わらず、画面から全く目が離せないのですよ、これが。
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『今日も嫌がらせ弁当』邦画論!根性で感情に訴えるのが邦画

カンボジアにて開催されたJapanese Film Festivalにて鑑賞。 今年はコレと言って観たい作品が無かったので、とりあえずFilmarksで評価が高かった本作を選んで観た次第。 これが良くも悪くも日本らしい映画でして、日本の文化、価値観、精神性を世界に広めるというイベントの趣旨には見事に合致していると思いました。
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『ブラック・クランズマン』説明過多だ!ラスト5分が蛇足である理由

面白かったし、好きな部類の映画だったんですが、ラスト5分がスッゲェ蛇足で、全体の良さを損ねてしまったと感じました。そのお話をば。
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『ジョーカー』不幸の詰め合わせ!ジョーカー変身セット

ジョーカーになりたい人、手を挙げて〜。 そうか、世を憎む人間はこんなにも多いのか。 そんなジョーカー予備軍に朗報だぜ。 今日、ご紹介するのは、ごく普通の心優しい人間でも極悪非道な悪人になれる「ジョーカー変身セット」だ!
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『運び屋』閉店セール商法?イーストウッドの終活ビジネス

なぜイーストウッドの映画ってそんな毎回毎回、日本の評論家先生たちに褒められるんでしょうね?たぶん『ミスティック・リバー』あたりからずっとそうじゃないですか?撮る映画はすべて大絶賛。個人的には過大評価されている気がしますが。さて、『グラン・トリノ』以来、久々に主演を務めた本作には一体どんな制作意図があったのかと邪推してみるのが今回の記事です。
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『クレイジー・リッチ!』酷評!結局、カネかよ…(いろんな意味で)

ハリウッドでアジア系のスタッフ、キャストによる映画が製作されて米国でヒット(3週連続1位!)したということは画期的。これはポリティカルコレクトネスという風潮に上手く乗っかった偽善的ヒットか?と邪推したくなるほどつまらない。
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『ヒトラーの忘れもの』非人道的!地雷と少年兵

地雷の撤去を捕虜となった少年たちにやらせよう、とは鬼畜の所業です。しかし、これもまた敗戦国の現実。ナチスドイツが埋めた地雷はドイツの少年兵に処理させる、というものなのです。戦争の一番の犠牲者はいつも純真無垢な子どもたちなのですね。
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『斬、』これは国防論?時代劇だけど塚本晋也作品の王道!

僕は中学3年生の頃からずっと塚本晋也監督のファンです。最初に観たのは『ヒルコ/妖怪ハンター』でしたが、本格的にハマったのはやはり『鉄男 TETSUO』ですね。両親に「コイツ、やばい映画を観てるな」と思われるのが怖くて、家族全員が寝静まってから真っ暗な部屋でヘッドホンつけて観てましたよ。ドキドキしながら。監督の最新作である本作は僕が住むカンボジアでは上映されず(カンボジアで一般公開される邦画は年に3〜5本)、ずーっとネット配信を待った果てにようやく鑑賞に至りました。
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『ザ・ビーチ』感想・考察:【軽薄】ダークな原作小説の映画化はなぜ失敗したか

尖った内容の小説が映像化されると、何だかマイルドにされてしまうケースは多いと思います。本作もその一例として知られていま...
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