僕が社会人になってからの話です。25歳くらいの時かな?
当時は野外音楽フェスによく足を運んで、呑んでは踊り狂う日々を送っていました。そんなフェス仲間のツテで知り合ったのがミエちゃん(仮名)でした。
ミエちゃんもそんな場に来るくらいだから、やはり音楽好きのサブカル系女子でしたね。系統で言うと、いきものがかりのヴォーカルの子を下北沢っぽくした感じですかねぇ。
なぜだったか、ミエちゃんが僕の部屋に泊まりにきて以来、曖昧な関係が始まりました。
まぁ、若気の至りというか…ゴニョゴニョ。
休みの日にどこかブラブラしようかーなんてお互いに話していたところで、
ハイ、出ました僕の悪癖。
「観たい映画があるんだけど、一緒に来る?」
僕が選んだ映画はこちら。
落ち目の中年プロレスラーの哀愁『レスラー』。
ミエちゃん「…レスラーは嫌だ。」
と、明確に拒否の姿勢。
僕「まぁ、いいじゃな〜い。絶対にいい映画だよ」
ミエちゃん「本当に嫌だ。」
そりゃそうだ。ミエちゃんはサブカル系だから、ミニシアター系の小洒落た邦画とかが好きなのです。
どう考えても筋肉おじさんの悲哀なんて興味があるはずが無いのです。
それでも強引にミエちゃんを連れて行った僕はどうかしていたと思います。
でも、それは半分は正解だったのです。
なにせ映画そのものは素晴らしかったのですから。見逃すことなく、このタイミングで劇場で観賞できたことに僕は大満足でした。
もう半分は失敗です。なぜならミエちゃんとはその日以来、会うことはなくなったからです。
まぁ、原因は映画だけじゃないんですけどね笑。
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