『ライフ』(2017)【感想・ネタバレなし】豪華なる50点映画

映画『ライフ』の一場面 SF
この記事は約4分で読めます。

ひと言で言うと、すごく出来の良い50点、って感じですかね。
別の言い方をすると、狙いすました50点。
いえ、決して貶しているわけじゃあないんです。その辺について書きました。

タイレンジャー
タイレンジャー

凶暴な地球外生命体が宇宙飛行士を殺しまくります。

作品概要

原題:Life
2017年/アメリカ/104分
監督:ダニエル・エスピノーサ
脚本:レット・リース ポール・ワーニック
撮影:シーマス・マッガーベイ
出演:ジェイク・ギレンホール/レベッカ・ファーガソン/ライアン・レイノルズ/真田広之 ほか

「デッドプール」のライアン・レイノルズ、「サウスポー」のジェイク・ギレンホール、「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」のレベッカ・ファーガソン、「ウルヴァリン:SAMURAI」の真田広之が共演し、地球外生命体を調査していた6人の宇宙飛行士が密室の無重力空間で直面する恐怖を描いたSFスリラー。火星で未知の生命体の細胞が採取され、世界各国から集められた6人の宇宙飛行士が国際宇宙ステーションで極秘調査を開始した。しかし、生命体は次第に進化・成長して宇宙飛行士たちを襲いはじめる。高い知能を持つ生命体を前に宇宙飛行士たちの関係も狂い出し、ついには命を落とす者まで現われる。「デンジャラス・ラン」でもレイノルズと組んだダニエル・エスピノーサ監督がメガホンをとり、「デッドプール」のポール・ワーニック&レット・リースが脚本を担当。

(映画.comより)

予告編

映画『ライフ』予告編

感想・考察(ネタバレなし)

クリーチャー造形はもう少し・・・

内容は完全にB級です。新鮮味の無い話と、どっかで見たようなモンスターなのですが、話のテンポが良く、役者陣も豪華。視覚効果もしっかりしてるので、それなりに楽しめる映画です。

最後のオチは読めちゃったけど、これもB級のセオリー通り。最初から最後までストイックに、でも豪華にB級を全うしていますね。

しかし、とにかく残念なのは、モンスターに今一つ個性が足りないこと。コイツの特色はコレだっ!てのが無かったな。前半のデザインは悪くないけど、後半は平凡なものに。

モンスターもので、僕が好きな「えっ!そんな能力まであったのかよー!」っていう意外性も無かったですね。ちなみにこの意外性というやつは後半に配置すると効果的で、『ガメラ2 レギオン襲来』、『パシフィック・リム』、『シン・ゴジラ』など傑作怪獣映画ほど、このパターンを上手く使っています。やっぱり観客の予想を上回る要素の有無って大事ですね。その点、本作に「隠し玉」は無かったようです。

この時代に『エイリアン』もどきをやる意義は?

役者陣が豪華なので、やっぱり間が持ちますね。お堅い役柄のレベッカ・ファーガソンはハマリ役。軽いノリのライアン・レイノルズも。真田広之は一番人間味ある存在として丁寧に描かれていたのに、そのドラマが物語の展開上、生きないのは残念でしたが。

陰のある人間嫌い?を演じたジェイク・ギレンホールのキャラはクライマックスへの伏線になるのだけど、その陰の訳も知りたかったところ。でも、それを描いていたらテンポは失われていただろうな。最後まで飽きさせない時間配分が優先されたのだと思います。

それにしても、この時代に『エイリアン』から何ら進歩してないような映画が作られる意義は何なのだでしょう。この映画の独自性とは?

チョット印象的だったのはレベッカ・ファーガソンがコトある毎に「検疫!検疫!」と釘を刺すところ。しかもその検疫が数段階に設定されていたりする。現代的なリスク管理?
にしても、無策な気がするが・・・。
今思えば、リプリーだって不明生物の船内への持ち込みには断固反対してたっけな。
やっぱりこの映画は進歩してないか。

竜頭蛇尾か、予定通りの50点か

『エイリアン』と言えば、本作は当然『プロメテウス』とも間接的に類似性があります。

ただ、やりたい放題だった『プロメテウス』に比べると、本作は良くも悪くも抑制が利いた仕上がり。上映時間はコンパクトに100分に納めて、テンポ良く飽きさせない、ということに注力して作られたような志の低い映画のようにも見えてしまいます。中堅チームが強豪相手に無難にスコアレスドローを狙うような。「プロメテウス」の帝王切開シーンのような強烈なヴィジュアルも無いしな。。。

とにもかくにも「ライフ」は抜きん出た要素が無い、でも退屈はしない、予定通りの50点に着地したような印象です。野心無しにテクニックだけで作られているというか。比較するのはおかしいかもしれませんが『プロメテウス』には「エイリアンものに新たな地平線を切り開こう」という気概は少なくとも感じられました。結果的にお話としては竜頭蛇尾でしたが。

竜頭蛇尾と予定通りの50点、どちらを映画として好きかっていうと、個人的には志が高いほうを評価したいですけどねぇ。



(画像は映画.comより引用)

僕の評価

5点/10点

タイレンジャー
タイレンジャー

過度な期待をしなければ楽しめます。「丁寧に豪華に作られたB級映画」と捉え方がちょどいいかなぁと。

どうでも雑感

・『キングコング 髑髏島の巨神』に続き、またもベトナム随一の景勝地、ハロン湾らしき場所が登場。ハリウッドのモンスター映画界はベトナムブームなのか。

鑑賞方法

『ライフ』はU-NEXTで鑑賞できます。31日間無料トライアルなのでぜひ。
(2020年10月時点)

0

コメント