『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』感想:【単調】カット割りとカメラワークに文句を言わせて

映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』の一場面 アクション
(C)Universal Pictures
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すんません。『ワイルド・スピード』シリーズは一本も観ておりませぬ。

なんかね、ヴィン・ディーゼルのドヤ顔がどうも苦手なのと、「イケてる男女向け」な雰囲気もダメなんです。ただの食わず嫌いなんですが。

でも、シリーズからハゲマッチョ成分のみ抽出したような本作には素直に興味がありましてね。純粋な筋肉映画なら観に行くしかあるまい!と映画館に足を運んだんですよ。

タイレンジャー
タイレンジャー

ヴィン・ディーゼルだってハゲマッチョじゃねーか?って言ったら、それはごもっともなんですがね。

作品概要

2019年製作/136分/G/アメリカ
原題:Fast & Furious: Hobbs & Shaw
配給:東宝東和
監督:デヴィッド・リーチ
脚本:クリス・モーガン/ドリュー・ピアース
撮影:ジョナサン・セラ
音楽:タイラー・ベイツ
出演:ドウェイン・ジョンソン/ジェイソン・ステイサム/イドリス・エルバ/ヴァネッサ・カービー/エイザ・ゴンザレス/ヘレン・ミレン ほか

メガヒットシリーズ「ワイルド・スピード」の通算9作目で、「ワイルド・スピード MEGA MAX」で初登場して以降、シリーズの顔となったドウェイン・ジョンソン演じるルーク・ホブスと、「ワイルド・スピード EURO MISSION」からシリーズに参戦したジェイソン・ステイサム扮するデッカード・ショウがタッグを組んで挑む戦いを描く。かつては敵同士で何もかも正反対のホブスとショウが、いがみあいながらも、目の前に立ちふさがる謎の強敵ブリクストンに挑んでいく。ブリクストン役は「パシフィック・リム」「マイティ・ソー」シリーズのイドリス・エルバが務め、物語の鍵を握るショウの妹ハッティに「ミッション:インポッシブル フォールアウト」のバネッサ・カービー。監督は「ジョン・ウィック」「デッドプール2」のデビッド・リーチ。

映画.comより)

予告編

『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』最新予告映像

感想・考察(ネタバレなし)

で、感想としては、まあまあですかね。ドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムよりも目を引いたのが…
ちょっと!この綺麗なオネーチャンは誰?

(C)Universal Pictures

全然ノーマークだったけど、ヴァネッサ・カービーという女優さん。英国訛りの英語に、低音ボイス、キレのいいアクション、そして意志の強そうな眼、貧乳!いいね〜。

このオネーチャンの登場でハゲマッチョ2人のことは一気にどうでもよくなってしまいましたとさ。ス
テイサムは好きですけどね。

さて、ここからが本題です。本作のカット割りとカメラワークについてです。

その昔、僕の先輩は言いました「ハリウッド映画は常に画面が動いている」と。

活劇シーンでカメラがダイナミックな動きを見せるのは当たり前ですが、日常の会話シーンでもあまりカメラを固定(フィックス)せずに動かしていることが多いというのです。

カメラだけでなく、人物もよく動くし、移動に伴って場所もよく変わっていく、とも。

特にアクション映画は合間の会話シーンが退屈になりがちなので、そうならないようにカメラ・人物はよく動きます。例えば2人の人物が歩きながら大げさな身振り手振りを交えて会話をし、カメラも移動
しながら2人の姿を追うなんてシーンは昔からよく目にします。

例えば古典的な例だと『48時間』。

48 Hrs. (1/9) Movie CLIP – We Ain't Partners (1982) HD

室内から廊下、屋外、車と移動をしながら会話が続き、画面が変化に富んでいます。
静的なフィックスの画が多い印象の邦画に比べると、ハリウッド映画はこのように少しでも飽きさせないようにと、カメラ・人物・場所を移動させることで見せ方に工夫が凝らされています。

ところが、本作の会話シーンはフィックスが非常に多い。その上、人物に動きが少ないです。

カメラ自体はほとんど動かず、ツーショットの引き絵、あとはそれぞれの人物のアップの切り替えのみで会話シーンが構成されています。

水と油のような2人の楽しい掛け合いのはずが、①カメラに動きが少ない、②人物に動きが少ない、③場所が変わらない、せいで、単調になってしまっています。

静的な画が多いため、単調どころか、2人の掛け合いにダイナミズムが生まれてきていません。
アクションはもちろん派手で、当然カメラもよく動きますが、会話シーンになると途端に画面が落ち着いてしまって、どうもテンションが下がってしまいがちです。

そのアクションも、もっと2人が1つの画面上に収まっているものが観たかったのですが、これまたキレイに分割されていたりして残念。

静かなシーンはツーショットも多いが、肉弾戦はどちらか片方だけが映っている、というのが多い

最後の最後に2人が息を合わせて共闘するシーンでようやくツーショットのアクションが観られるので、それまでは敢えて分割したという演出プランのように見えなくもないです。でも、単に作り手が下手…なのではと思っちゃいますね。

どんな人が作ってるのよ?と調べると監督は『アトミック・ブロンド』のデヴィッド・リーチ。やっぱり…と言うか…基本的な部分が下手ですな。

二大ハゲマッチョ競演なのに、どうも2人の化学反応が起きなかったのには演出上の至らなさのような気がしてならないのです。もっと見せ方を工夫せぇよ、と。

こういうことを書くと「映画の素人が評論家を気取りやがって」とお叱りを受けたりするんですが、お金を払って観てるのだから語る権利があるし、言葉にしなければ観る意味は半減しますから。大目に見てやってくだせえ。

僕の評価

5点/10点

タイレンジャー
タイレンジャー

主演2人を「対比」しようという演出意図があったのだと思うんですけど、僕が見たかったのは「対比」の先の「連携」なんですわ。

どうでも雑感

・2人の対比はほどほどににしてもらって、(だって、見れば一発で分かるじゃん!)いかに2人が連携アクションするのかって部分こそが見せ場だと思うんですけどね。
例えば、コンビネーションによる必殺技があれば良かったなぁ。こういうの↓

なぜ、これをやらぬ…。『ワイルド・スピード』らしくはないのだろうけど、主演2人には似合うと思うんだけどな。

鑑賞方法

『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』は下記のVOD(ビデオ・オン・デマンド)にて配信中です。

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※本ページの情報は2020年11月時点のものです。最新の配信・レンタルの状況は各サイトにてご確認ください。

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