90年代前半に全盛期を謳歌していたデミ・ムーアがストリッパーの役を演じ、ヌードを披露したことで知られる映画。
同時に批評家からはボロカスに言われたことで大失敗作としても名高いです。
たしかにこれはとんでもなく変な映画であることは確かでして、一体どんな企画意図であったのか、思いを巡らせてみましょうかね。

そもそも、この映画は何がやりたかったの?
作品概要
1996年製作/105分/アメリカ
原題:Striptease
配給:東宝東和
監督&脚本:アンドリュー・バーグマン
原作:カール・ハイアセン
撮影:スティーブン・ゴールドブラット
音楽:ハワード・ショア
出演:デミ・ムーア/バート・レイノルズ/ロバート・パトリック/アーマンド・アサンテ/ヴィング・レイムス ほか
人気ストリッパーが巻き込まれた事件の顛末を描いた、オフ・ビートなユーモア・ミステリー。カール・ハイアセンの長編小説『ストリップティーズ』(邦訳・扶桑社ミステリー文庫)を、「ハネムーン・イン・ベガス」「あなたに降る夢」などコメディを得意とするアンドリュー・バーグマンの監督・脚本で映画化。製作は彼とコンビのマイク・ロベル。撮影は「バットマン・フォーエヴァー」のスティーブン・ゴールドブラット、美術は「フィッシャー・キング」のメル・ボーン、編集はアン・V・コーツ、衣裳は「オール・ザット・ジャズ」のアルバート・ウォルスキー。音楽は、「セブン」「ジャンクション」のハワード・ショアがスコアを書き、ジョエル・シルの総指揮の下、チャイナ・フィリップス、カラー・ミー・バッド、アニー・レノックス、ユーリズミックスらが楽曲を提供。主演は「陪審員」「スカーレット・レター」のデミ・ムーアで、1250万ドルという女優として過去最高のギャラが話題を呼んだ。彼女は撮影前には体重が55kg以上もあったが、ハードなトレーニングでシェイプアップし、そのセクシーな肢体で踊るストリップ・ダンスが見どころ。共演は「ザ・プレイヤー」のバート・レイノルズ、「ジャッジ・ドレッド」のアーマンド・アサンテ、「ダイ・ハード2」のロバート・パトリック、「ミッション:インポッシブル」のヴィング・レイムス、巨乳ストリッパー兼モデルとして有名なパンドラ・ピークスらに加え、デミの7歳になる実娘ルーマー・ウィリスが、彼女の娘役でデビューしている。
(映画.comより)
予告編
感想・考察(ネタバレなし)
優れた企画書とは、たった一言だけでも即OKが出るものらしい。
ダラダラ長いだけで一番大事な要点がどこにあるのかが分からない企画書はもちろん論外です。
核心を突く一言だけに要約しろ、と。
また、シンプルに要約できるものは企画自体も優れているという見方もできます。
一作目の『エイリアン』(1979)の企画書は“宇宙のジョーズ”という一言でOKを貰えたのだそうな(後付け話かもだけど)。
それで言うと、本作の企画書は“デミ様が脱ぐ!”の一言だけだったに違いない。
しかーし、これは企画そのものや要約の仕方が優れているのではありません。
映画全体を要約するまでもなく、本当にそれしか中身のない映画だからです。
当時トップスターであったデミ様が何を思ったのかストリッパー役を演じ、ヌードを披露すというからかなり話題になりました。
ただ、作品としてはあまりにお下品で薄っぺらい内容に、世間の評価は散々なものに。
日本人が大好きな(笑)ツッコミどころをあげつらうならキリがないほどです。
例えば、自分の娘を”職場”に連れてきたばかりに、自分のストリップダンスを娘に目撃されてしまいます。
(しかもデミ様の実の娘にその娘役を演じさせている!)
娘を養育するためにストリップに身を投じる母親・・・。
なんとも後ろめたい題材になりそうなものの、なぜか本作はカラッと明るいため、悪趣味映画の様相を呈しています。
もしリアルに描いたら↓こうなるんですがねぇ。
Metallica “Turn the Page”(引く人は引く内容なので注意)
そしてデミ様はこちらの想像以上に脱いでいらして、俗っぽいストリップダンスシーンの数々には「これがハリウッドのトップ女優のやることか?」と驚くばかりです。
『幸福の条件』や『ディスクロージャー』では全容が明らかにならなかったデミ様のまん丸おっぱいもしっかり拝めます。
ただ、かなりニセ乳っぽいですが・・・。
それもそのはず、デミ様はなぜかこんな駄菓子程度の映画に並々ならぬ意欲をかけており、全身の”お手入れ”に巨額な費用をつぎ込んだとか。結果、サイボーグの裸を観ているようで全然エロさは感じませんが。
実際に本作を観に行った観客が見たいものはおっぱい以外の何物でもありません。
その点、本作はちゃんとわきまえているというか、おっぱいを見せるという点に特化した、おっぱい接待になっています。
(デミ様以外のおっぱいも多数)
おっぱい以外の要素はすべて添え物!おっぱいさえ見られれば映画の満足度も上がるんじゃないの?と。
まぁ、僕も接待を受けた側なので、評価は高めにしておきましょうかね。
最低映画として名高い本作は見事にゴールデンラズベリー賞の主要部門を総なめ!
まぁ、それでもいいじゃないか。悪名は無名に勝るのだから。
(画像はIMDbより引用)
僕の評価
7点/10点

悪趣味映画としては高めに評価できます!
どうでも雑感
・デミ様の裸はちょっとお手入れしすぎでしたね。個人的には腰回りがくびれてないくらいの肉付きが理想です。
・エロオヤジを演じたバート・レイノルズもかなりぶっ飛んだ演技を見せてくれます。こんな役、よく引き受けたもんだ、と。
鑑賞方法
『素顔のままで』は下記のVOD(ビデオ・オン・デマンド)にて配信中です。
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※本ページの情報は2020年11月時点のものです。最新の配信・レンタルの状況は各サイトにてご確認ください。
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