『サードアイ』感想:[インドネシア産]過剰てんこ盛りホラー

映画『サードアイ』の一場面 ホラー
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満席の劇場がカンボジアの若き観客たちの悲鳴に揺れた一作。インドネシアのホラー映画は初めてでございます。一体どんなもんでしょーか?

タイレンジャー
タイレンジャー

過剰であることがインドネシアらしさなんですかねー?なんて思ったり。

作品概要

原題:Mata Batin(英題:The 3rd Eye)
2018年/インドネシア/107分
監督:ロッキー・ソロヤ
出演:ジェシカ・ミラ/チトラ・プリマ/デニー・スマルゴ/ビアンカ・へロ ほか

「死んだ人が見える」と言う妹とともに、霊能者に会いに行く姉アリア。最初は半信半疑だった姉にも、生まれ育った家に潜む邪悪な霊が見え始め…。

Netflixより)

予告編

MATA BATIN – Official Trailer (In Cinemas 5 April 2018)

感想・考察(ネタバレなし)

ホラー、盛り過ぎちゃいました

インドネシア映画と言えば、過剰なアクション映画『ザ・レイド』でそのクオリティは証明済み(監督はウェールズ人ですが)。 

 過剰というのは、物語性や人間ドラマがほぼ無く、ひたすらアクションに次ぐアクションという突き抜けっぷりのこと。その過剰さが『ザ・レイド』の面白さだったとなんとなーく記憶している。 

本作(監督はインドネシア人)も同様に過剰なホラー映画。全編の8割くらいは恐怖シーンじゃないかというくらい、ホラー以外の要素が無い極端な時間配分。 

その分、話のテンポは良くて、容赦無しの恐怖シーンの連打!普通のホラー映画は序盤は抑えめで、徐々に盛り上げていき…というペース配分が定番だと思うけど、本作は最初から最後までずっとハイテンション。「今の場面は怖かったね〜」なんて思ってたら、その後またすぐに恐怖シーンが2、3回あったりする。こういう過剰なてんこ盛り感が『ザ・レイド』と似ているなーと思ったり。 

てんこ盛りと言えば、本作はあらゆるホラー要素がギッシリ詰まっていて、展開が読めないのも面白いところ。 話のベースは『シックス・センス』みたいな霊感ものだけど、 序盤は『呪怨』みたいなシーンが多くて、 中盤は『エクソシスト』になったかと思いきや、 急にスプラッター要素が出てきて、 終盤は日本のおばけ屋敷みたいになる。 ラーメンで言う、全部のせ状態。ホラー映画2、3本を一気に観たような気分になりますよ! 

恐怖シーンばかりで単調になるかと思いきや、物語の展開上、ホラーの中でもジャンルをコロコロ変えていくことで飽きさせない作りになっているのがスゴイ。 

あとは、音響もめっちゃうるさい(笑)。 幽霊が登場する場面では決まって雷が鳴っているという古典的な状況で(笑) 

ビカッ!ゴロゴロ…!  

緊張感を煽る嫌なノイズが重なり、 

キュイーーーーン! (来るぞ来るぞ…)  

ピタッ! 

急に静かになった? と思ったら、




      バァーーン!!!

映画『サードアイ』の一場面

Netflixより)

カンボジア人客:「きゃぁぁぁあ!!!」

  特に前半はこの一連の流れの連打なので、だんだんと笑えてくる。過剰な恐怖は笑いに転じる、の好例だと思う。 

まぁ、すっごく荒削りな脚本で終盤はグタグタもありますが、そんなことを気にするような映画でもないでしょう。  

僕の評価

8点/10点

タイレンジャー
タイレンジャー

こんだけてんこ盛りだと満腹ですね~。各要素の元ネタはだいたい割れている感じですが、それもまた楽し。

どうでも雑感

・脚がいとも簡単にチョン切られる場面にはびっくり。グロも過激でした。

・カンボジアの若い観客はコメディでは爆笑し、ホラーでは悲鳴をあげるので、その場にいるととても楽しいです。観客がリアクションすると、劇場内に一体感が生まれてくるんですよね。静かに鑑賞しないといけない日本の映画館では体験しえない幸せな時間です。

鑑賞方法

『サードアイ』は劇場未公開のNEXFLIXでの独占配信です。
(2020年10月時点)

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