本作が高く評価されるのは何となく理解できますが、テーマが一義的なのが少し気になります。
つまり、「人種差別を面白おかしくホラーにした映画」以外に解釈のしようがないのです。
そのまんまだなぁという気がして物足りないと言えば物足りない。

個人的には美人なヒロインに注目しました。
作品概要
2017年製作/104分/G/アメリカ
原題:Get Out
配給:東宝東和
監督&脚本:ジョーダン・ピール
撮影:トビー・オリバー
出演:ダニエル・カルーヤ/アリソン・ウィリアムズ/ブラッドリー・ウィットフォード/ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ/キャサリン・キーナー ほか
「パラノーマル・アクティビティ」「インシディアス」「ヴィジット」など人気ホラー作品を手がけるジェイソン・ブラムが製作し、アメリカのお笑いコンビ「キー&ピール」のジョーダン・ピールが初メガホンをとったホラー。低予算ながら全米で大ヒットを記録し、第90回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞の4部門にノミネートされ、脚本賞を受賞した。アフリカ系アメリカ人の写真家クリスは、白人の彼女ローズの実家へ招待される。過剰なまでの歓迎を受けたクリスは、ローズの実家に黒人の使用人がいることに妙な違和感を覚えていた。その翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティに出席したクリスは、参加者がなぜか白人ばかりで気が滅入っていた。そんな中、黒人の若者を発見したクリスは思わず彼にカメラを向ける。しかし、フラッシュがたかれたのと同時に若者は鼻から血を流し、態度を急変させて「出て行け!」とクリスに襲いかかってくる。
(映画.comより)
予告編
感想・考察(ネタバレなし)
ネタバレしちゃあイカンと思うので、あまり具体的には書きませんが…。
リベラルを気取る上流階級の白人はキモい。って話ですかね?
言い方を変えると、「人種差別をしない白人たち」の欺瞞を暴き出す映画だと思いますー。
そんな人種差別問題をホラー、スリラー映画に置き換えた「例え話」としては面白いです。
ただ、純粋にそういったホラー、スリラーの映画として観ると展開が物足りないですね。
なんだか変な方向に盛り上がっちゃっているポリティカルコレクト(人種差別是正運動)が活発になったのもこの映画が公開された頃ですよねー。
本作は米国で高い評価を受けて大ヒットしたそうですが、そんな風潮にタイミング良く乗れたのが成功の要因ではないでしょーか。
それはさておき、個人的な注目ポイントは…
主人公の彼女ローズが可愛いこと。
(IMDbより)
演じるのはアリソン・ウィリアムズ。
顔の系統としては可愛いっていうよりもイケメン顔ですが、妙にそそられます。
良家のお嬢さんって感じで育ちが良さそうで、コンプレックスが無さそうで、常識があって、いい大学を出てそうで、社交的で、服装もシンプルで下品じゃないし、そして誰に対しても公平に接してそう。
ハッキリ言ってムカつくタイプですよ。でも可愛いから、悪態をつきながら抱きしめたくなるタイプの女性ですね(笑
こういうタイプの女性は男を捨てる時もスパッといきますからね(偏見)。
だからこそ、このよく作り込まれたキャラクター像は本作の展開に生きてくるんだなぁって思います。
主人公カップルを見たとき、観客だって少なからず違和感を感じたはずです。そういう違和感を生み出すキャラクター設定とかは上手いんですよね。
まぁ、差別問題という要素以外はあまり語るべき点が無いので、こんなところでー。
僕の評価
6点/10点

テーマが一義的で他の解釈の余地があまりないこと、ホラー展開が物足りないことがちょっと残念。
どうでも雑感
・「このクソビッチがぁあああ!!」ってな感じでヒロインの化けの皮がはがれる場面は良いんですよね。あそこに共感できる男は少なくないかと。
鑑賞方法
『ゲット・アウト』は下記のVOD(ビデオ・オン・デマンド)にて配信中です。
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※本ページの情報は2020年11月時点のものです。最新の配信・レンタルの状況は各サイトにてご確認ください。
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