女性向け官能映画シリーズ第二弾です!
前作が予想外に楽しい映画だったので、続編もかなりやってくれるのではと期待ムンムンで観ましたー。
しかし、結論としては「ダメだこりゃ」です。

今回もエロ満載なんですが・・・問題は別にあります。
作品概要
2017年製作/118分/R18+/アメリカ
原題:Fifty Shades Darker
配給:東宝東和
監督:ジェームズ・フォーリー
原作:E・L・ジェームズ
脚本:ナイオール・レナード
撮影:ジョン・シュワルツマン
音楽:ダニー・エルフマン
出演:ダコタ・ジョンソン/ジェイミー・ドーナン/リタ・オラ/キム・ベイシンガー/マーシャ・ゲイ・ハーデン ほか
大企業の若きCEOと女子大生の特異な恋愛模様を官能的に綴ったE・L・ジェームズの小説を映画化し、世界的ヒットを記録した「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」の続編。大富豪グレイと恋に落ちた恋愛未経験の女子大生アナは、グレイの歪んだ愛を受け止めきれず彼のもとを去った。しかしグレイは、自分が今まで誰にも感じたことのなかった愛情をアナに抱いていることに気づき、彼女に復縁を求める。密かにグレイを思い続けていたアナは、今度は自分から彼に「ある条件」を突きつけるが……。ダコタ・ジョンソンがアナ役、ジェイミー・ドーナンがグレイ役を続投するほか、グレイをSMの世界に引き込んだ女性エレナ役で「L.A.コンフィデンシャル」のキム・ベイシンガーが新たに参加。「パーフェクト・ストレンジャー」のジェームズ・フォーリーが監督を務めた。
(映画.comより)
予告編
感想・考察(ネタバレなし)
なんかー、とりあえず2人に色々な危機が訪れてー・・・
「ダメだこりゃ」と言うのも、面白くなりそうな危機的要素すべてがアッと言う間に解決してしまうからです。まるで、危機的展開のスタンプラリーでもしてるかのように、1つ1つのサスペンス要素を淡白に消化するだけなんです。もっと引っ張れよ、もっと焦らせよ、と思うわけです。
なぜこうなったかと言うと、今回はサスペンスの軸がうまく定められなかったからだと思いますー。
前作には「SM行為の契約を交わすのかどうか」という明確なサスペンスの軸がありました。フツーの女の子がイケメン大富豪にそんなスキャンダラスな話を持ちかけられるというだけで2時間の間が持つ強力なネタだったんですよ。
ところが、前作の終盤の展開で契約は関係なくなってしまったので、続編では別の軸が必要です。もちろん、シリーズ3部作を通じては「いかに2人が真の幸せを掴むか」という大きな軸があるんですが、2作目単体でどういう話に持って行くかなんですよ。
で、今回は前作のようなインパクトのある軸を設けられなかった。
一応、軸としては「復縁するふたりに様々な困難が訪れる」っていう抽象的な感じ。
ただ、様々な困難と言っても、困難発生→すぐ解決→次の困難発生→すぐ解決、てな具合にサクサク進むので、前述の通りただのスタンプラリーなんですわ。
すぐ解決できるような雑魚ネタばかり仕込むんじゃなくて、太い幹のようなネタを一本通さんかい!と思うわけです。
(C)2017 UNIVERSAL STUDIOS
もっとネチネチを!
じゃあ、何を軸にすれば良かったかと言うと、イケメン大富豪を巡る女同士のネチネチバトルですよ!
僕が大好きなゲスいリアリティ番組、『バチェラー・ジャパン』のように!
いや〜、これはお下品で最高に楽しかったですね〜。毎週、固唾を飲んで見守ってましたよ。
本作に当てはめると、大富豪クリスチャンとの結婚を目指す主人公アナに立ちはだかるのが、
・クリスチャンの元セフレのメンヘラ女子
・幼少のクリスチャンにSM癖を仕込んだ熟女
この三つ巴による、もっともっと陰湿でねちっこ〜いバトルが観たかったな〜。
だって、SMを仕込んだ熟女役にわざわざ大物女優を持ってきてますから。
演じるのは…
杉本彩さま!
…じゃなくて、
キム・ベイシンガーさま!
(C)2017 UNIVERSAL STUDIOS
キム・ベイシンガーにSMを仕込まれたイケメン大富豪ってすごい設定…。
実はクリスチャンがキム・ベイシンガー演じる熟女とまだ関係を持っていて…とだったら、もっと面白かったんだけどな〜。
そんな大ネタを仕込むこともなく、その問題はアッサリ終了。キム・ベイシンガーの無駄遣い。
なんなら、杉本彩vsキム・ベイシンガーでも良かったんだぞ?(なんだそら)
もっともっとゲスい内容にできそうなのに、二の足を踏みまくった結果、マイルドになり過ぎてつまらん!という続編でしたね。
僕の評価
3点/10点

前作から一転、本当にどうでも良い話に成り下がってしまいましたが、ダコタ・ジョンソンの脱ぎっぷりの良さは評価します。
どうでも雑感
・そもそも3部作にするほどの話でもないっていうね(笑)。でも、商業的な勝算があってのことなんでしょう。
・SMという題材の割にねちっこさが明らかに不足していて、特に今回の2作目は全てがアッサリなんですよね。日米のSM文化の違いもあるかもしれませんが、これを見る限りでは米国のSM文化は浅いな、と(笑)。
・このシリーズって女性はこう考えているという、潜在的な願望が見えてくるので、興味深いんですよ。ただ、イケメンの大富豪って、露骨すぎだろ!って思いますけどね~。白馬の王子さまの現代版がイケメン大富豪だから、仕方ないんですが笑。
鑑賞方法
『フィフティ・シェイズ・ダーカー』は下記のVOD(ビデオ・オン・デマンド)にて配信中です。
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※本ページの情報は2020年11月時点のものです。最新の配信・レンタルの状況は各サイトにてご確認ください。
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