女版フランケンシュタイン(の怪物)の話。
タイトルにあるHookerとは娼婦のこと。
つまり、人造娼婦なわけです。

でも、この女フランケンがめっちゃ可愛いんです。
作品概要
1990年製作/アメリカ
原題:Frankenhooker
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
監督:フランク・へネンロッター
脚本:フランク・へネンロッター/ロバート・マーティン
撮影:ロバート・M・ボールドウィン
音楽:ジョー・レンゼッティ
出演:ジェームズ・ロリンズ/パティ・マレン/シャーリー・ストーラー/シャーロット・ヘルムカンプ/ルイーズ・ラサー ほか
事故死した恋人を復活させようとして怪物を生み出してしまう若き医学生の姿を描く現代版“フランケンシュタイン”。エグゼクティヴ・プロデューサーはジェームズ・グリッケンハウス、製作はエドガー・イエヴィンス、監督は「バスケットケース2」のフランク・へネンロッター、脚本はヘネンロッターとロバート・マーティンの共同、撮影はロバート・M・ボールドウィンが担当。出演はジェームズ・ロリンズほか。
(映画.comより)
予告編
感想・考察(ネタバレなし)
この人造娼婦は様々な人種の娼婦のボディパーツをツギハギしており、部位によって肌の色が違うという、ブラックジャックのような容姿をしとります。
しかし意外にも、この子が可愛いんです。萌えるんです。
動きはギクシャクしているし、顔が引きつって変顔になったりもするんだけど、それがまたチャーミングではありませんか。
モンスター映画はそのモンスター自体が魅力的であるかどうかが最重要だけど、その点は余裕でクリア。
魅力的?
いや、そんな奥ゆかしいレベルではない。
率直に言うと、抱きたい。
だってほら、こんなにかわいい(予告編を参照されたし)。
抱きたい非人間キャラで言うと『スピーシーズ 種の起源』の女エイリアン(ナターシャ・ヘンストリッジ)といい勝負。
あとは『エクス・マキナ』の女ロボット(アリシア・ヴィキャンデル)かな。
こんな変態ブログを読んで下さる貴方、「抱きたい非人間キャラ総選挙」なんてイベントやったら、投票してくれませんか?
さて、本作の監督は傑作と誉れ高い『バスケット・ケース』のフランク・ヘネンロッター。
やっぱり「異形」への愛を感じさせますね。
チャーミングな魑魅魍魎(ちみもうりょう)を描くというのはこの人の得意分野でしょう(むしろ得意なのはそれだけ?)。
それだけに、本作は人造娼婦に限らず、様々な悪趣味要素に溢れています。
もう冒頭から一発ぶちこんでくれます。
理系の主人公が部屋で研究に没頭する場面。
主人公の視線の先にあるのは…
脳ミソに目玉が1つの謎の物体。
何やコレ!?
なんなん?コレー!?
強烈なインパクトを残す謎の物体。映画のメインになってもおかしくないのに、これは端役に過ぎない。
「こんなん序の口でしょ」というヘネンロッターの声が聞こえてきそうな威勢のいい開会宣言。
まだまだある見所としては、人体破壊。
半裸の娼婦たちが火花を散らしながら木っ端微塵に爆発するというシュールで悪趣味な場面。
この描写が長々とふんだんに続くあたり、ヘネンロッターはこの絵が撮りたかったのねと思わせますー。
で、最後は『バスケット・ケース』のファンが喜びそうな奇形キャラが続々と登場!
サービス精神たっぷり、魑魅魍魎祭りな傑作です。
僕の評価
8点/10点

どこか初期ティム・バートンにも通ずるものがありますね。これぞ異形愛。
どうでも雑感
・バートンに通ずると思ったのは『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』のヒロインのサリーが本作と同じツギハギの女フランケンなんですよねぇ。美人度は本作の圧勝ですが。
鑑賞方法
あいにく2020年11月時点で『フランケンフッカー』は動画配信されておりません。
アマゾンでブルーレイ、DVDの購入が可能です。
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