『GODZILLA 怪獣惑星』感想・考察:アニメ版ゴジラ!怪獣が怪獣でいられる場所とは

映画『GODZILLA 怪獣惑星』の一場面 SF
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やっぱり僕は怪獣映画が好きで、アニメが苦手なんだなーと再認識。
型破りなゴジラ映画になっていますが、ダメだったのは怪獣映画の本質を外してしまった点です。
それは怪獣がいるべき場所についてなんですなぁ。

タイレンジャー
タイレンジャー

そもそもアニメという媒体がゴジラと相性が良いのか?という疑問もありますな。

作品概要

2017年/日本/89分
監督:静野孔文/瀬下寛之
脚本:虚淵玄
音楽:服部隆之
声の出演:宮野真守/櫻井孝宏/花澤香菜/杉田智和/梶裕貴/諏訪部順一/小野大輔/三宅健太 ほか

日本が誇る「ゴジラ」シリーズ初の長編アニメーション映画。巨大な怪獣たちが支配する2万年後の地球を舞台に、故郷を取り戻すべく帰還した人類の闘いを描く3部作の第1部。20世紀末、巨大生物「怪獣」とそれを凌駕する究極の存在「ゴジラ」が突如として地球に現われた。人類は半世紀にわたる戦いの末に地球脱出を計画し、人工知能により選ばれた人々だけが移民船で旅立つが、たどり着いた星は人類が生存できる環境ではなかった。移民の可能性を閉ざされた船内では、両親の命を奪ったゴジラへの復讐に燃える青年ハルオを中心とする「地球帰還派」が主流となり、危険な長距離亜空間航行を決断。しかし帰還した地球では既に2万年もの歳月が流れており、ゴジラを頂点とした生態系による未知の世界となっていた……。「名探偵コナン」シリーズの静野孔文と、「亜人」の瀬下寛之が監督をつとめ、「PSYCHO-PASS サイコパス」の虚淵玄がストーリー原案と脚本を担当。「シドニアの騎士」「亜人」などセルルックの3DCGアニメーションを多く手がけるポリゴン・ピクチュアズが制作。

(映画.comより)

予告編

アニメーション映画『GODZILLA 怪獣惑星』本予告

感想・考察(ネタバレなし)

この映画の狙い

ズバリ、海外マーケットでしょう。

ベリーフェイマスなゴジラというキャラクターをソーポピュラーなジャパニーズアニメーションでやれば、海外オタクは一定層観てくれるだろう、と(イラっとくる書き方だよな…悪意は無いけど)。そもそも邦画全般が海外マーケットを狙う気ゼロなので、この狙いは正しいと思う。いや、むしろ遅いよってくらいだけど。 

『シン・ゴジラ』は海外マーケットを完全無視する代わりに、徹底的に日本人の為のゴジラ映画の純度を高めたことが吉と出た。それから僅か1年ちょっとで、今度はその逆の狙いの作品を出してくるのは試みとして面白いな〜と。

映画『GODZILLA 怪獣惑星』の一場面

(映画.comより)

アニメとゴジラの相性

CGとアニメの境目が無くなってきている昨今、CGゴジラがアリなら、アニメゴジラもありじゃん?という流れも当然だと思う。 

でも、仕上がりを見るとゴジラがアニメである利点があまり感じられないんですわな。 怪獣映画には着ぐるみの良さがあれば、CGの良さもある。でも、アニメ版ならではの良さを確立するには至らなかったかな。 

本作で何よりも欠点として挙げられるのが、 ゴジラが、そこに、いるのだ!という実在感が希薄だということ。 そもそもアニメは生々しい生物感を表現するのに適していない。
ゴジラなんか巨大立て看板にしか見えなかったよ…。

映画『GODZILLA 怪獣惑星』の一場面

(映画.comより)

怪獣が怪獣でいられる場所

ゴジラに実在感が無いのは舞台設定と見せ方の問題でもある。 怪獣映画の醍醐味は、日常が非日常に侵略されるマゾ的な快感だと思う。「大怪獣が東京(など)に現る」というフォーマットこそが最も怪獣映画としての快感がある。つまり、舞台は日常である方が怪獣の異物感が際立つ。 

その点、本作の舞台は2万年後の地球。見る影も無くなった地球においてゴジラの存在は決して異物ではなく、背景に埋もれてしまっている。 僕が『キングコング 髑髏島の巨神』を評価しないのは、コングがニューヨークに行かないから。同じことだ。ジャングルのような場所が舞台なら、それは怪獣映画というよりも恐竜映画だと思う。  

見せ方については、ゴジラの巨大感、重量感を表現するディテールが不足している。 例えばゴジラが一歩前進しただけで、どの程度の影響や被害が人間の日常生活に及ぶのがという描写。『シン・ゴジラ』で言うところの、屋根瓦ガタガタのような部分だ。ほんの数秒のカットだけど、これがあるのと無いのとでは、効果がまるで違う。 

本作は設定やストーリー、アクションを描くことだけで精一杯という感じで、ディテールまで描く余裕が無いように見える。脚本も演出も、とにかく練られてない。やっぱり突貫工事だったのかな。残念。

(画像は映画.comより引用)

僕の評価

2点/10点

タイレンジャー
タイレンジャー

斬新なものを作りたかったのでしょうが、【本質】を置き忘れてはいけません。

どうでも雑感

アニメらしい演技って苦手なんです。空飛ぶバイクに乗った兵士がゴジラに攻撃を仕掛ける時の「うおおおお!」とか、主人公が何度か言う「俺はぁぁぁ!お前をぉぉぉ!」っていうの、ワンパターン過ぎない? 

・前半が会話シーンばかりで退屈。というのはマジョリティの意見だけど、全くその通り。 

・でも、あの絶望的な結末は嫌いじゃないな。予想通りだけど。

 ・今後は毎回違うクリエイターを起用して、一作ごとにリブートするのも面白いんじゃないかな。塚本晋也監督版ゴジラなんて観てみたいもんね。 

・本作はあと2本作られるけど、後はもう割り切って徹底的に海外マーケット向けの内容にした方が良いと思う。

鑑賞方法

2020年10月時点で『GODZILLA 怪獣惑星』はアマゾン・プライム、Rakuten TVなどで動画配信されております。
また、DMM.comの宅配DVDレンタルにて鑑賞をすることができます。初月は無料です!

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