カンボジアにて開催されたJapanese Film Festival 2018 にて鑑賞しました。
残念ながら「おっぱい」くらいしか頭に残らない映画でしたね。

「間」に難がある映画でしたな。
作品概要
2018年/日本/127分
監督:佐藤信介
原作:奥浩哉
脚本:橋本裕志
撮影:河津太郎
音楽:やまだ豊
出演:木梨憲武/佐藤健/斉藤由貴/本郷奏多/二階堂ふみ/三吉彩花 ほか
「GANTZ」の奥浩哉による人気コミックで、テレビアニメ化もされた「いぬやしき」を、木梨憲武&佐藤健主演、「GANTZ」につづき奥作品の実写化を手がける佐藤信介のメガホンで映画化。会社や家族から疎外されている、定年を目前に控えた初老のサラリーマン・犬屋敷壱郎。医者から末期がんによる余命宣告を受け、虚無感に襲われた犬屋敷は謎の事故に巻き込まれ、機械の体に生まれ変わる。犬屋敷と同じ事故に遭った高校生の獅子神皓も犬屋敷と同様に人間を超越した力を手に入れていた。自分に背く人々を傷つけるためにその力を行使する獅子神。獅子神によって傷つけられた人たちを救うためにその力を使う犬屋敷。強大な力を手に入れた2人の男たちのそれぞれの思いが激しく交錯していく。犬屋敷役を木梨、獅子神役を佐藤が演じるほか、伊勢谷友介、斉藤由貴、本郷奏多、二階堂ふみらが出演。
(映画.comより)
予告編
感想・考察(ネタバレなし)
本作は恐ろしく「間」が悪い。
ここで言う「間」はテンポ、タイミングと同じような意味。
具体的には台詞のかけあい、編集のテンポ、物語の運び方といった「間」に関する要素がトコトンだめ。
一言で言うと、
全てがおっそいねん!
(なぜか関西弁)
音楽と同じで、映画にもリズムという概念があると思うけど、本作はリズムが悪くて全然ノレない音楽みたい。
観客だってバカじゃないんだから、先の展開はある程度読めますよ。なのに、分かりきった描写や会話ばかり続くもんだから、「早く次いこーよ!」となるんですわ。
そもそも論だけど、僕が邦画が苦手なのは、「間」がゆったりしすぎた映画が多い印象があるから。
日本人らしい「察し」の精神からか、「間の美学」みたいな独特の価値観が培われてきた部分があると思う。
もちろん作品の内容によってそれぞれ適切な間というものがある。でも本作はその間の取り方を間違ったんじゃなかろーかと。つまり、もっとサクサク進む展開の方が作品のトーンに合っていたと思う。
せっかくのカンボジアにおける日本映画祭の上映作品ですが…。あまり厳しいことは言いたくないんですが…。本作はヒドイ。
一応言っておくと、酷評せざるを得ない僕も気まずいんですぜ?
ちなみに、観客は30人くらいと寂しい入り。
在住日本人よりもカンボジア人客の方が多かったけど、作品の出来のせいか、上映後はなんともビミョーな空気であった。
さて、どーでもいい話ですが、本作で何故か気になったのが、
佐藤健のおっぱい
(C)2018「いぬやしき」製作委員会 (C)奥浩哉/講談社
いや、かなり鍛えていて立派な細マッチョではあるんだけど、どうも胸の部分が大胸筋というよりは
おっぱいなんですよ。
これと同じ印象を持ったのは
『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』の
カイロ・レンのおっぱい
(C)2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
なんだろう?優男の大胸筋はおっぱいに見えてしまうという現象なんでしょーか。
観ている側としては何も嬉しくない現象ですが。
僕の評価
2点/10点

佐藤信介監督は『アイアムアヒーロー』が素晴らしかっただけに期待してましたが、本作はかなり残念です。
どうでも雑感
・二階堂ふみ、三好彩花のおっぱいは見られません。佐藤健と木梨憲武のおっぱいだけです。
鑑賞方法
『いぬやしき』はU-NEXTで鑑賞できます。31日間無料トライアルキャンペーンがあるのでぜひ。
本ページの情報は2020年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにて
ご確認ください。

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