『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』雑感:表面的には「日本」だけど、それ以上は?

映画『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』の一場面 アクション
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中世の日本を舞台にしたストップモーションアニメ作品で、けっこう評判が良いです。
が、僕はそこまでハマれませんでした。

タイレンジャー
タイレンジャー

今回は「どうでも雑感」のみです。

作品概要

原題:Kubo and the Two Strings
2016年/アメリカ/106分
監督:トラヴィス・ナイト
脚本:マーク・ハメイス/クリス・バトラー
撮影:フランク・パッシンガム
音楽:ダリオ・マリアネッリ
出演:アート・パーキンソン/シャーリーズ・セロン/マシュー・マコノヒー/レイフ・ファインズ/ルーニー・マーラ ほか

「コララインとボタンの魔女 3D」などを手がけたアニメーションスタジオのライカが、中世の日本を舞台に勇敢で心やさしい少年の冒険を描き、第89回アカデミー賞で長編アニメーション部門にノミネートされたストップモーションアニメ。魔法の三味線と折り紙を操る片目の少年クボは、体の弱い母と2人で静かに暮らしていた。不吉な子どもとして一族から命をねらわれていたクボは、ある時、邪悪な伯母たちに見つかってしまうが、母親が最後の力を振り絞って放った魔法によって助けられる。たった1人残されたクボは、母の力によって命を吹き込まれたサルとともに、母が最後に言い残した「3つの武具」を探し、自身の出自の秘密に迫る旅に出る。旅の途中で記憶を失ったクワガタの侍も仲間に加わり、一行は数々の困難を乗り越えて武具を見つけていくが……。シャーリーズ・セロン、マシュー・マコノヒー、レイフ・ファインズ、ルーニー・マーラらが声優として出演。

(映画.comより)

予告編

『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』本予告  11月18日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー

どうでも雑感

・冒頭のクボ君とお母さんの2人っきりのシーン。台詞が無いのだけど、泣かせます。幼いクボ君が母親を介護する姿が健気でねぇ。病弱な母親を支える安達祐美ちゃんのよう(家なき子)でねぇ…。

・クボ君のお母さんは木村多江さん似だ。

・賑わう街中でのクボ君弾き語りパフォーマンスはワクワク感があって、純粋に楽しめる。折り紙を使ってのアレコレ表現に工夫を感じますね。

・折り紙がモチーフになっているからこそ、その質感、手作り感を表現するという点で、CGアニメではなく、人形によるストップモーションアニメは最善の方法だったなと。

・米国映画史上、最も正確な日本描写(それでもまだ変なんだけど)と言えたのはこの序盤だけかな?その後は中途半端さが目立った。ま、ファンタジーなので、デフォルメされた日本と考えれば許容範囲かと。

・シャーリーズ・セロン演じる猿は『猿の惑星 聖戦記』のシーザーと並び、2017年最もオットコマエな猿ですな(女だけど)。

・マシュー・マコノヒー演じるクワガタムシもオトボケなキャラなんだけど、なんだかんだエエ声でオットコマエ。

・でも、クワガタの造形はちょっとゴキブリっぽく見えてしまう。そもそも米国にクワガタが生息しているイメージが無いから、米国人には余計にゴキブリにしか見えないんじゃないか、なんて余計な心配をしてしまった。
気になったので調べてみたら、やっぱり北米にはカブトムシはいるけど、クワガタはほとんど生息していないのだそう。だから、クワガタムシ(Stag beetle)の存在を知らない米国人は多いとか。
※クワガタの分布の多くは熱帯アジア。

・先にも書いた通り、序盤と中盤以降では日本描写のクオリティに随分と差が出ている。それだけでなく、猿とクワガタ登場以降は作品の雰囲気も随分と変わってしまっていて、どうも序盤とは分断されてしまっている印象がある。

もちろん「作り手の日本愛を感じる」と褒める人が多いのも分かるけど、でもそれは風景など表面的な部分に過ぎず、日本人の特有の情感を描くまでは至ってない。特に中盤以降は。

・ルーニー・マーラちゃんが演じるのは守ってあげたくなる不器用で華奢な女子の役…ではなく、仮面を被った冷酷な魔女?みたいな役でガッカリ。この役ならルーニーちゃんじゃなくても良かったかなー。

・レイフ・ファインズ演じる月の帝の衣装や髪型は…中国風だよね?

・エンドロールの曲はどこかで聴いたことがあるなーと思ってたら、ビートルズでした。

・さて、本作の主題について書こうかと思ったけど、どういう終わり方だったか、あんまり思い出せないんですね…。僕にとってアニメは観てる間はそれなりに楽しいけど、観終わったら心に何も残らない作品が大半。僕は実写映画こそが総合芸術の最高峰だと思っている。アニメはそれに劣るわけではないけど、個人の趣味嗜好の問題なので仕方がないかなーと。
まぁ、アニメが好きな人がやたら多いこの国でそういうことはちょっと言いにくいのだけど。なぜこの国はそんなにアニメなんですかねぇ。

僕の評価

5点/10点

タイレンジャー
タイレンジャー

作り手に日本愛の念があるなら嬉しいけど、本作を観て日本愛を感じるのはごく一部ですかね。

鑑賞方法

『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』はU-NEXTで鑑賞できます。31日間無料トライアルなのでぜひ。
(2020年10月時点)

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