作品概要
米国への亡命を決意した艦長が率いるソ連の原子力潜水艦をめぐる人々の思惑を描くポリティカル・アクション。エグゼクテイヴ・プロデューサーはラリー・ド・ワーイとジェリー・シャーロック、製作はメイス・ニューフェルド、監督は「ダイ・ハード」のジョン・マクティアナン。トム・クランシーの原作を基に、脚色はラリー・ファーガソンとドナルド・スチュワートの共同、撮影はヤン・デ・ボン、音楽はバジル・ポールドゥリスが担当。出演はショーン・コネリー、アレック・ボールドウィンほか。
(映画.comより)
予告編
感想・考察(ネタバレなし)
ショーン・コネリー演じる艦長の動機が…ヨワイ!
旧ソ連の最新鋭の潜水艦の「ご乱心」を巡り、米ソ間の緊張が急速に高まる一本。
果たして艦長の真の目的とは?という点が観客を物語にグイグイ引き込むのですが、全乗員の命を危険に晒し、果ては米ソ開戦のリスクを負ってまでの懸けをするにしては動機が弱すぎます。
コネリー艦長の個人的な背景描写があまりにも不十分なので、「米国で静かに釣りがしたかった」だけに見えてしまうのが残念です。
艦長のその後が描かれていないのも、人間ドラマ不十分の印象に拍車をかけています。
軍事サスペンスとしては見応えがあるだけに、人間ドラマの軽さが勿体ない!
まぁ、それでも当時は何をやってもカッコよかったショーン・コネリーの存在感で何とか誤魔化せている部分もあります。
これだけ人間ドラマがスッカラカンだと、他の俳優では間が持たなかったかもしれません。
僕の評価
6点/10点

軍事サスペンスとしては楽しめるけど、館長が何を考えているのやら・・・
どうでも雑感
・でもきっとトム・クランシーの原作では艦長の背景がもっと丹念に描かれているんだろうなぁと思うことにします。いつかは読んでみたいトム・クランシー小説。
・米国海軍役のスコット・グレンもカッコ良かったですね~。無骨ながらも局面で理性的な判断ができる人で。
コメント
公開当時、池袋の今は無き大正モダンな劇場の2階席で拝見したでござる。仰る通りレッドオクトーバー艦長が亡命を決断した理由(&乗員が従う理由)にもう一押し欲しかったでござる。しかしイーストウッド殿のファイヤーフォックスといい、ソ連超最新兵器は米国にアッサリ奪取されてしまいますなぁ
(^_^;)
全体的に面白かったんですが、やはり艦長が何考えてるかよく分からんってのが最後まで引っかかりました。
劇場での鑑賞ならより楽しめるでしょうね!
米国視点だと、ソ連は墓穴を掘るだろうっていう認識なんですかね。そんなイメージがあります。
子供の頃にテレビで見て、割りと何が何やら分からなかった記憶が…。
これはもう一度ちゃんと見てみる必要がありますね。
しかし、昔から米ソの対立をネタにした映画はたくさんありましたが、未だに何やってんだろって思っちゃいますよね…。
僕も少年時代にテレビで最後のほうだけ観た記憶があります。
一番印象に残ったのはクマのぬいぐるみを隣の席に乗せて爆睡するアレック・ボールドウィンの姿でした(笑)。
米ソ間の駆け引きと潜水艦同士の位置関係とか、少年時代には分かりにくい要素が多いかもですね。