『サードアイ2』感想:【過剰→減退】自らの持ち味を発揮できず。

映画『サードアイ2』の一場面 ホラー
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前作はその過剰っぷりから、個人的には大いに楽しめたのですが、続編となる本作はダメですね。

前作において良かった点が大幅に損なわれてしまっているのです。

タイレンジャー
タイレンジャー

自らの持ち味を放棄してしまったような・・・。

作品概要

2019年製作/116分/インドネシア
原題:Mata Batin 2/The 3rd Eye 2
監督:ロッキー・ソロヤ
脚本:リヘアム・ジュニアンティ/ファジャル・ウンバラ
撮影:ディッキー・R・マランド
出演:ジェシカ・ミラ/ナビラ・ラトナ・アユ・アザリア/ジェレミー・トーマス/ビアンカ・ヘロ ほか

■あらすじ
霊の姿が見えるという能力=「第3の目」を持つ姉妹が今度は悪霊付きの児童養護施設(孤児院)へ。

予告編

The Third Eye 2 (Mata Batin 2) || Official Trailer

感想・考察(ネタバレなし)


前作は「過剰であることがアイデンティティになる」ことを証明したやり過ぎホラーでして、僕のお気に入りの一本でした。

具体的には1.上映時間内の大半が恐怖シーンである2.あらゆるホラー映画の要素をごった煮が過剰なレベルで、普通はそこまでやらないよーっていうことを遠慮せずにやっているのが清々しかったんですね。

なので、やり過ぎることがインドネシア映画らしさであり、『サードアイ』らしさなのだ!と思い込んでいたのですが、続編は違いました。

本作『サードアイ2』は急激にパワーダウンしてしまっています

単純に、悪霊の登場回数が減ってしまっているし、それに関連した見せ場も大幅に減少。かなり地味で退屈になってしまっています。

前作の良さを継承せずに「やり過ぎず、ほどほどにね」ってか??そんな続編は意味ないわー!
前作の時点でネタを全て出し尽くしてしまったのかもしれないけど、「らしさ」を放棄しちゃあイカンぜよ。

あともう一つ言いたいのは、シリーズの主要キャラクターをぞんざいに扱う続編はダメだということです。

ディズニー版スター・ウォーズなんかが顕著ですが、劇的な展開を生みたいが為に功労者をサラリと退場させるのはファン心理を逆撫ですると思うんですがね。

でも、インドネシア産ホラーには今後も期待しています。「やり過ぎて突き抜ける」ポテンシャルが十分にありますから。

僕の評価

3点/10点

タイレンジャー
タイレンジャー

過剰と言えるのは首チョンパくらいですかね。前作の勢いからなぜ急ブレーキがかかってしまったのか。

どうでも雑感

・結局は前作で飛ばしすぎてしまった為、今回の続編はその残りカスである、と考えるとまぁしっくり来る感じですね。

鑑賞方法

『サードアイ』は下記のVOD(ビデオ・オン・デマンド)にて配信中です。

・NETFLIX 

※本ページの情報は2020年11月時点のものです。最新の配信・レンタルの状況は各サイトにてご確認ください。

前作はこちら

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