『ローズマリーの赤ちゃん』(1968) 【永遠の謎】赤ちゃんはどんな顔をしている？

今回は本作の感想・考察ではなく、「謎」についての話です。

この謎は長年に渡って僕の脳にこびり付いていまして、時々ふっと思い出しては「ありゃあ何だったんだろうな」と反芻するも答えが出ない話なんです。

タイレンジャー

気になる小話。

作品概要
予告編
小話（ややネタバレ）
僕の評価
どうでも雑感
鑑賞方法
本作が影響を与えたと思われる映画

作品概要

1968年製作／136分／アメリカ
原題：Rosemary’s Baby
配給：マーメイドフィルム
監督・脚本：ロマン・ポランスキー
原作：アイラ・レビン
撮影：ウィリアム・A・フレイカー
音楽：クシシュトフ・コメダ
出演：ミア・ファロー／ジョン・カサヴェテス／ルース・ゴードン／シドニー・ブラックマー／モーリス・エンバス　ほか

ポーランド出身の鬼才ロマン・ポランスキーがアイラ・レビンの同名小説を映画化したオカルトホラーの先駆的作品。売れない俳優ガイと妻ローズマリーは、マンハッタンの古いアパートに引っ越してくる。そのアパートは以前から不吉な噂がささやかれていたが、若い2人は気に留めることもない。ある日、隣人の老夫婦の養女が不可解な飛び降り自殺を遂げる。その後、隣人夫婦はローズマリーに、養女が生前に身に着けていたペンダントを贈る。やがて奇妙な悪夢とともに妊娠したローズマリーは、次第に情緒不安定に陥っていく。本作が映画初主演のミア・ファローが主人公ローズマリーを熱演し、一躍脚光を浴びた。夫役にジョン・カサベテス。
（映画.comより）

予告編

Rosemary's Baby (1968) Trailer #1 | Movieclips Classic Trailers

小話（ややネタバレ）

今から15年ほども前になると思いますが、僕の最初の就職先でのこと。担当の男の先輩もまた映画好きな方だったので、ときどき仕事の合間に映画の話をしたりしました。

で、ホラーの名作『ローズマリーの赤ちゃん』の話になったんですよ。

先輩は「あれは気持ち悪い話の映画だったねぇ。テーマ曲がまた気持ち悪い」と。

僕は中学生の時にVHSでその映画を観ていて内容もよく覚えていたので、そうですよねと先輩の話に相槌を打って話題に付いていきました。

先輩は続けて「あの映画、どんなラストシーンだったか憶えているか？最後に産まれた赤ちゃんが出てくるだろ？」と。

僕は「あぁ、そうでしたね。悪魔崇拝者たちが一堂に会して赤ちゃんを取り囲んでいましたよね」と。

その後に先輩が言ったのが「あの赤ちゃん、目が１つしかないんだよ。気持ち悪かったなぁ」。

ん？

僕の記憶では赤ちゃんの顔は映画の中では映ってなかったはずです。

赤ちゃんを寝かした揺りかごはあっても、その中の赤ちゃんの姿は一切映らないままミア・ファロー演じるローズマリーの顔のアップで終わったと記憶していました。

そのことを先輩に伝えると、先輩は「いや、確かに赤ちゃんの顔は映っていた。何せ強烈なインパクトだったからね」と寸分の疑いもない様子。

僕は観た映画についてはよく記憶できるほうなので自信があったのですが、「そーですかー？僕の記憶違いですかねぇ」ということにしてその話は終わりました。

その後、僕は転職したのでその先輩と会うことはなくなったのですが、いまだにどうしても気になるんですよ、赤ちゃんの顔が。

最近また『ローズマリーの赤ちゃん』を観直してみたのですが、やはり赤ちゃんの顔は映っておらず。

ただ、ローズマリーが赤ちゃんの顔を見て「この子の目に何をしたの！？」と悪魔崇拝者たちを問いただすやりとりがありました。どうやら悪魔と同じ目(爬虫類みたいな)をしていることが示唆されていますが、目が１つであるとは読み取れません。

赤ちゃんの顔は編集段階でカットされた？先輩が観たのは何らかのバージョン違いなのかも？という説も捨てきれないでしょう。

あとは先輩が他の映画と混同していた可能性も高いと思いますが、何の映画だったんでしょうね…。単眼症の赤ちゃんが出てくる映画…。

なんだか、あれだけ自信満々に赤ちゃんの顔が見えた！と言われると、先輩だけには見えていたのか、逆に僕だけには見えてないのかと怖くなるんですよねぇ。

この映画をご覧になった方にお聞きしたいのですが…
あなたには赤ちゃんの顔が見えましたか？

（画像はIMDbより引用）