グロ

ドラマ

『カルネ』【鬼才】ギャスパー・ノエの不気味な狼煙

近親相関を匂わせるような内容に目が行きがちですが、実際にはギャスパー・ノエの独特かつ類稀なる演出センスを存分に味わうことができる映画です。作家性の強いクリエイターの作品はデビュー作から順番に鑑賞していくのを個人的にはオススメしているので、ギャスパー・ノエ特集は本作からのスタートです。
ホラー

『ソサエティー』(1989) 【特殊効果】スクリーミング・マッド・ジョージは日本人だった!

何ともエログロな乱交シーンがあるので、お好きな方は必見です!しっかし、何よりも驚いたのは特殊効果マンであるスクリーミング・マッド・ジョージが日本人であったという事実ですね!
サスペンス

『ジェラルドのゲーム』【バイアグラ】旦那が腹上死!残された奥さんは…

本作を観ればなぜマイク・フラナガンが『ドクター・スリープ』の監督を任されたかが分かりますね。マイク・フラナガンの作家性や特徴、スティーヴン・キングとの相性を踏まえてネタバレなし感想・考察を。
ホラー

『ゴーストランドの惨劇』いい不快っぷり。夢見る少女じゃいられない

不快指数の高い内容のホラー映画なのに、最後はちょっとホロリと感動できてしまうという離れ業をやってのけた映画です。この映画、脚本に工夫があって「おお~!」と思わせるものがありますね。あまり予備知識を入れずに観て良かったです。
サスペンス

『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』ランティモスの準・最終形態!

意地悪で謎めいた映画監督ヨルゴス・ランティモスが『籠の中の乙女』『ロブスター』と作品を重ねるごとにウニョウニョと変容してきて、遂にその最終形態を現した!本作はそんな感じの映画です。なぜ本作がランティモスの最終形態≒集大成かと言うと、今回も過去2作品と同じテーマが扱われており、完成度が高く、3作通して観ると決定打のようなダメ押し感があります。
サスペンス

『見えない目撃者』僕があまり邦画を観ない理由

僕はあまり邦画を観ません。小学生の頃から洋画ばかりを観てきました。邦画を観ない理由としては、単純に観たいと思える作品が少ないことでした。しかし、本作を観たことによって他の理由も分かってきたので書くことにします。
ドラマ

『籠の中の乙女』洗脳。子どもへの教育が人権侵害に変わるとき

ギリシアの鬼才、ヨルゴス・ランティモスの名を世に知らしめた怪作です。噂に聞いていた通り、本当に変な映画なのですが、「作り手が何を表現し、伝えようとしているのか」を読み取ることが非常に重要です。逆に言うと、画面上に映る事象をそのまま受け止めるだけでは鑑賞する意味が無いということなんですね。
ホラー

『ポゼッション』(1981) 【大傑作!】過剰な狂気を重戦車で引きずり回すような映画

僕の生涯ベスト10に余裕で入る変態映画です。それがなんと!公開40周年記念のHDリマスター版が2020年1月に日本の主要都市の劇場にて順次公開されたんですね~。嬉しい!嬉しいぞー!(カンボジア在住だから観に行けないけど)。てなわけで、今回は本作の劇場公開を記念して感想を書いてみることにしましたー。
ホラー

『ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷』絶不評!「呪怨」のリブートはまるで心臓の負荷耐久テスト

原題のThe Grudge = 怨念 ≒ 呪怨 です。Jホラーの代表作『呪怨』(2003)の米国版リメイクが『THE JUON/呪怨』(2004)で、本作はさらにそのリブート版にあたります。本作は2004年版と同じくサム・ライミがプロデュースということで、近年は『ドント・ブリーズ』や『クロール -凶暴領域-』といった良作ホラーを製作しているライミだけに、期待して劇場に足を運びました。
ドラマ

『レクイエム・フォー・ドリーム』生き地獄!若く美しくありたい貴女へ贈る映画

ドラッグによって自らの身を滅ぼしていく人々を描いた作品なのですが、いちばん興味深いのは「女性は何歳になっても綺麗でありたいし、周りから褒められたい」という願望を描いている点です。言い換えると承認欲求ということなんですが、ダーレン・アロノフスキー監督はドSなので、そんな女性の心理をズタズタに引き裂くようなことを本作でやっちゃっています。
アクション

『ランボー ラスト・ブラッド』時代劇?ペキンパー?今回は一味違うぜ!

前作『ランボー/最後の戦場』(2008)から11年ぶりとなるシリーズ最新作です。 スタローン、御歳73歳にして人間兵器ランボーを再びを演じるという、もはや無謀としか思えない企画が実現しちゃいました。大丈夫かよ? しっかし、これが良かった! 事前の不安を吹っ飛ばす快作でしたねぇ。
アクション

『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』悪趣味!ファミリー向けSM映画

嫁(カンボジア人)が「何か面白い映画が観たい」と言うので、気軽に楽しめそうなこちらをチョイス。 僕は20年ぶりくらいに観ますけど、シリーズの中では本作がいちばん好きです。 その理由は、話が単純明快、アクションに次ぐアクションの連打、そしていちばん悪趣味だからですね。
ホラー

『サスペリア』(2018) 酷評!なぜ難しく不親切なのか

分からないし、腑に落ちない映画でした。分からない理由は主に2つあります。①単に説明不足で、物語の細かい展開が理解できない。②教養が無いと、舞台背景や隠喩、作者の意図が理解できない。それらについて書いていきましょー。
ホラー

『ミッドサマー』(2019) 大傑作!心が満たされる失恋映画(かつ宗教映画)

心が満たされる「幸せ」なホラー映画でした。 先に言いましょう。僕の本作への評価は10点満点です。 ドギツイ残酷描写、性描写が含まれていますが、それに反して観ている間の僕はずっと「幸せ」でした。こんなに心が満たされる映画は久しぶり。『シン・ゴジラ』以来です。 ジャンルとしてはホラー映画に分類されますが、表現方法がホラーなだけで、複数の重要な裏テーマが存在します。それらの裏テーマに心が動くかどうかが評価のポイントな気がします。
サスペンス

『パーフェクション』感想:【ネタバレ厳禁】この映画のジャンルは何?

ネットフリックスでしか観られませんが、これはなかなか面白かったですー。でも、感想を書くのが難しい映画です。話が二転三転...
ホラー

『サードアイ2』感想:【過剰→減退】自らの持ち味を発揮できず。

前作はその過剰っぷりから、個人的には大いに楽しめたのですが、続編となる本作はダメですね。前作において良かった点が大幅に...
ホラー

『フロム・ビヨンド』 感想:【老人の魔性欲】死ぬまでセックス、死ぬほどセックス

『リトル・ミス・サンシャイン』でアラン・アーキンが演じたお爺ちゃんは「若いうちは女とヤリまくれ。悔いの無いようにな」と...
ホラー

『クロール ー凶暴領域ー』感想:【奇襲!】2019年の暫定ベストワンだった映画!

『ライオンキング』を差し置いて、嫁(カンボジア人)が「観たい!」と言ったのがこちらの映画。可愛いライオンよりも人喰いワ...
ホラー

『吐きだめの悪魔』感想:【人体溶解】浮浪者グチャドロ観察日記

中学生の頃、古本屋で1987年発行の「キネマ旬報」を買ったとき(表紙は『ブルー・ベルベット』だったかな?)、近日公開作...
ホラー

『へレディタリー/継承』感想・考察:【世襲制度】ホラー版お家騒動じゃ!

2019年の個人的ベスト1だった『ミッドサマー』のアリ・アスター監督による1本前の作品。ここでも彼個人のトラウマをホラ...
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