『ヤマトタケル』感想:淡白な物語と、ビンビンな特撮の落差が凄い

映画『ヤマトタケル』の一場面 SF
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『古事記』『日本書紀』に登場するヤマトタケルをモチーフにした特撮ファンタジー。何となくおバカな映画が観たくて本作をチョイスしたのですが、これが意外にも楽しめたという・・・。

タイレンジャー
タイレンジャー

地雷っぽい雰囲気はありましたが、これはこれで楽しめる。

作品概要

1994年/日本/105分
監督:大河原孝夫
脚本:三村渉
撮影:関口芳則
特技監督:川北紘一
音楽:荻野清子
出演:高嶋政宏/沢口靖子/阿部寛/麿赤児/宮本信子 ほか

不思議なパワーを持つ王子ヤマトタケルが3つの光を手に入れながら邪悪な神の化身と戦う姿を描く、『古事記』に題材を得たSFアドベンチャー。監督は大河原孝夫、脚本は三村渉、特技監督は川北紘一と、「ゴジラVSキングギドラ」などの″ゴジラ″スタッフが手がけた。RPG映画と謳い、TVアニメ、ファミコンなどとのマルチメディア展開も話題となった。

映画.comより)

予告編

Orochi, the Eight-Headed Dragon (1994) – Trailer

感想・考察(ネタバレなし)

特撮ファンには嬉しい内容

まぁ、脚本・演出・編集はかなりアッサリ淡白で盛り上がりには欠けるものの、サクサク話が進むのでストレスは無い。 

音楽はこの時代らしくヒロイックで軽快なトーンだし、主題歌はGLAYのデビューシングルだし、神話らしい壮大なロケーションもなかなかだ。 

でも、イチバンの見どころはやっぱり特撮ですわ。この時代の最先端の(邦画限定の話)。 何でも、ゴジラと並ぶ人気シリーズにしようと東宝が目論んでいたらしく、特撮シーンは肝いりだ。平成ゴジラより気合入っている気がする。 

本作で有名な特撮キャラはヤマタノオロチだけど、キングギドラの使い回し感が否めなかったので、個人的には今ひとつグッと来なかった。 でも、クマソガミ(熊襲神)はちょーカッコ良かったっすね!

全高3m。クマソの国の守神で、溶岩でできた火炎魔人。腕を溶かし、その形を弓に変え、矢を放つ。 手がニュルッと弓矢に変わるところはモーフィング技術の見せ場になっていて、思わず「ほぉ!」と声が出るカッコよさ。 

それからクライマックスのヤマタノオロチ戦で登場するヤマトタケル の巨大ロボ 化身であるウツノイクサガミもイイ!

全高12.5mの宇宙戦神。ミラクルアイテムの3つの光が揃ったときに誕生する光の戦士。光のバリアで包まれ、ビーム剣を持ち、強力なビーム光線を発射する。 

ズングリ胴長短足な日本人体型なのにカッコいいのだ。やっぱりちゃんと日本神話風なデザインになっているのが素晴らしい。あとは顔がのっぺらぼうなのも高貴な雰囲気で良し。 

主人公ヤマトタケル がコックピットで操縦するのかと思いきや、そうではなく、あくまで化身なので変身という設定。そこは神話っぽさをぶち壊さなかった賢明な判断。 

ただ、こののっぺらぼう神が強すぎて、ヤマタノオロチが全く歯が立たずに終わるというアッサリ感が残念。巨大戦が最大のハイライトなんだから、もっと引っ張ってよ! ヤマタノオロチが『ガメラ2』のレギオン並みにしぶとかったら、どんなに盛り上がったことか。 

 あとは悪役の阿部寛の登場シーンが全裸でターミネーター風なのは笑えた。 

『テルマエロマエ』といい、阿部寛の裸仕事の需要の高さは今も昔も変わらないのだなぁ、と。  ま、感想はこれくらいしか出てこないんですが、特撮が好きな人なら一定以上の満足感は得られるであろう一本でした〜。

(画像はAmazon.co.jpより引用)

僕の評価

6点/10点

タイレンジャー
タイレンジャー

幼少期にテレビの特撮戦隊ものを観て育った身としては最後の巨大戦には燃えますね。

どうでも雑感

・東宝はシリーズ化を目論んでいたらしいけど、本作単体ですでにネタが出尽くした感があり、シリーズ化は厳しいんじゃないかな、と冷静なツッコミ。

鑑賞方法

『ヤマトタケル』はAmazonプライムなどで鑑賞できます。
(2020年10月時点)

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