『アトミック・ブロンド』【感想・ネタバレなし】物語が難解すぎてアクションどころじゃない!

映画『アトミック・ブロンド』の一場面 アクション
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シャーリーズ・セロンの肉弾アクションが売りの映画ですが、アクション以前に根本的な問題を抱えています。話が分かりにくいのです。決して意図的に難解にしたわけではないので余計にタチが悪いのですよ。

タイレンジャー
タイレンジャー

クリストファー・ノーランの映画よりも難解です。

作品概要

原題:Atomic Blonde
2017年/アメリカ/115分
監督:デヴィッド・リーチ
原作:アントニー・ジョンソン/サム・ハート
脚本:カート・ジョンスタッド
撮影:ジョナサン・セラ
音楽:タイラー・ベイツ
出演:シャーリーズ・セロン/ジェームズ・マカヴォイ/ソフィア・ブテラ/ビル・スカルスガルド/トビー・ジョーンズ ほか

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」や「ワイルド・スピード ICE BREAK」など近年はアクション映画でも活躍の幅を広げているシャーリーズ・セロンが、MI6の女スパイを演じた主演作。アントニー・ジョンソンによる人気グラフィックノベルを映画化したアクションスリラーで、「ジョン・ウィック」シリーズのプロデューサーや「デッドプール」続編の監督も務めるデビッド・リーチがメガホンをとった。冷戦末期、ベルリンの壁崩壊直前の1989年。西側に極秘情報を流そうとしていたMI6の捜査官が殺され、最高機密の極秘リストが紛失してしまう。リストの奪還と、裏切り者の二重スパイを見つけ出すよう命じられたMI6の諜報員ロレーン・ブロートンは、各国のスパイを相手にリストをめぐる争奪戦を繰り広げる。共演に「X-MEN」「ウォンテッド」のジェームズ・マカボイ、「キングスマン」「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」のソフィア・ブテラ。

(映画.comより)

予告編

映画『アトミック・ブロンド』予告編

感想・考察(ネタバレなし)

ストーリー展開、理解できた?

この映画は一体どうなってるんだ!?
最初から最後まで、全くストーリーが理解できなかったぞ。

だから、セロン姐さんがどんなにキレのあるアクションを魅せようが、何の為に戦っているのかがサッパリなので、盛り上がらない…。話がどの方向に向かっているのかが全く見えず、映画の中で2時間迷子になるという、よく分からない体験だった。

この分からなさ、は意図して難解にした訳ではなく、単に説明が下手なだけだと思う。
説明が下手な人の話というのは、耳には入るけど、まるで頭には入ってこない。それと同じ感じがするのだ。どうしたものか。

僕の理解力が足りないのかもしれないけど、本作の直後に観た『猿の惑星 聖戦記』は「なんて分かりやすい演出!」と感動したくらいなので、本作の作りの方に問題があると思う。

物語、人物の描き分け、相関関係といった基本的な情報がきちんと描ききれてない印象がある。土台がしっかりしてないのでは、どんなにアクションや音楽で頑張っても徒労と化す。
本作は説明が全部セリフに頼りすぎじゃない?もっと絵で分かりやすく整理をしてほしい。

80年代の音楽が全編を彩るも、どうも取って付けた感がある。映像と音楽の相乗効果があるかと言うと、そうでもない印象。

(画像は映画.comより引用)

僕の評価

3点/10点

タイレンジャー
タイレンジャー

主人公が闘っている相手が誰か分らん。

どうでも雑感

・シャーリーズ・セロンはもともと容姿端麗なのだから、立ち姿がサマになるのは今に始まったことではない。今回はアクションも結構頑張っている。でも、やっぱりいつものセロンって感じ。イーオン・フラックスとアトミック・ブロンドは何が違うのか。こういうストロング・クール・ビューティーなセロンはちょっと見飽きたな。

男目線で言うと、セロン姐さんよりもソフィア・ブテラちゃんの方が好みです。姐さんが男前過ぎて、それと反比例するようにブテラちゃんの「守ってあげたくなる女」っぷりが際立った。

鑑賞方法

『アトミック・ブロンド』はU-NEXTで鑑賞できます。31日間無料トライアルなのでぜひ。
(2020年10月時点)

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