『フラッシュダンス』感想:スタイリッシュな映像と生活感エロス

映画『フラッシュダンス』の一場面 ドラマ
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1. 元気になれる音楽!

2.スタイリッシュな映像!

3.みずみずしい青春群像劇!

4.可愛いジェニファー・ビールス!

これらの4つの要素が際立った映画ですねぇ。そして、これらは35年経った今も色褪せることなく魅力的。古臭いのかと思いきや、とんでもない!「さびない映画」でした。

タイレンジャー
タイレンジャー

生活感のある微エロスがまた良いです。

作品概要

原題:Flashdance
1983年/アメリカ/95分
監督:エイドリアン・ライン
製作:ジェリー・ブラッカイマー/ドン・シンプソン
脚本:トム・ヘドリー/ジョー・エスターハス
撮影:ドン・ピーターマン
音楽:ジョルジオ・モロダー
出演:ジェニファー・ビールス/マイケル・ヌーリー/ベリンダ・バウアー/リリア・スカラ ほか

ブロのダンサーをめざす19歳の溶接工の愛、友情、そして夢を描く。製作はドン・シンプソンとジェリー・ブラック・ハイマー。エグゼクティヴ・プロデューサーはジョン・ピータースとピーター・グーバーがつとめている。監督は「フォクシー・レディ」(80)のエイドリアン・ライン。トム・ヘドリーの原案に基づき、ヘドリー自身と「フィスト」のジョー・エスターハスが脚本を執筆。撮影はドン・ピーターマン、音楽はジョルジォ・モロダー、編曲・指揮はシルヴェスター・リーヴェイが担当。主題歌をアイリーン・キャラが歌っている。振付けはジェフリー・ホーナディが手掛けている。出演は四千人のなかから選ばれたエール大学の1年生のジェニファー・ビールス、マイケル・ヌーリー、リリア・スカラ、ベリンダ・バウアー、サニー・ジョンソンなど。82年10月18日、ピッツバーグのロケ撮影で製作を開始し、LAロケを含む3カ月間で主要場面の撮影を終了した。ドルビー・ステレオ。日本版字幕は戸田奈津子。イーストマン・カラー、ビスタサイズ。1983年作品。

映画.comより)

予告編

Flashdance (1983) Trailer #1 | Movieclips Classic Trailers

感想・考察(ネタバレなし)


特に印象的だったのはダンスシーンのキメキメの映像。光源を敢えて人物の奥に置いた逆光の映像はダンサーの動きのキレの良さを表現するだけでなく、単純に絵としてのカッコよさを追求していますねー。

映画『フラッシュダンス』の一場面

IMDbより)

時には「いくらなんでもその照明はおかしいだろ」なんて場面もあるんですが、何よりも絵のカッコよさが優先なのです。

もしかしたら人物が逆光になる照明は、吹き替えダンサーを使っていることを隠す為の苦肉の策なのかも。だとしても目的以上の効果を発揮しているので、見事な演出ですよ!

そんな本作はスタイリッシュなミュージックビデオを繋ぎ合わせたような構成で、いわゆる「MTV風映画」の先駆けです。

で、本作を観て気づいたのだけど、『ロッキー4 炎の友情』は完全に本作の影響を受けてますね。ミュージックビデオ的な演出が延々と続く点が不評な(?)ロッキー4作目ですが、時代のトレンドを取り込んだフラッシュダンス風ロッキーだったのですね~。

本作もまた、何者でもない社会の底辺の人間が、周囲の応援を得て成功を勝ち取る物語なので、ロッキーと通ずるところがあります。ダンス版ロッキーと言えなくもありません。スタローンはきっと確信犯的に逆輸入をしたのでしょう。

そういう後世への影響を考えてもやはり映画史的に重要ですね、『フラッシュダンス』は。

さて、真面目な話はこれくらいにして、ゲス目線として印象的だったのは

バツイチ社長と女子社員(18歳)の恋愛…。

主人公の女の子がね、勤め先で30代後半と思しき社長から口説かれるんですよ。

↑自分の会社の18歳女子に手を出すおっさん…。

おっさんが持ち前の経験とテクニック(エロい意味ではない)を駆使して女の子を口説き落とす過程は微妙にキモい。

至近距離で尾行するし。

個人的にはこのおっさんとの恋愛の話はしっくりこなかったのだけど、ゲス目線としては楽しませてもらいましたー。

あと個人的に感動したのは、生活感のあるエロ描写。

おっさんが見事に18歳女子の部屋に上がりこむことに成功するんですが、

おっさんの前に座った主人公がね、ぶかぶかのスウェットの中でモゾモゾとブラを外すんですよ。外から見えないように。

映画『フラッシュダンス』の一場面

IMDbより)

で、袖から出したブラを無造作に放り投げる。

これにはおっさんも思わずこの表情である。

映画『フラッシュダンス』の一場面

IMDbより)

(スウェットの下は…ノーブラやぞ!)

この後、2人が熱く燃え上がったのは言うまでもない。

赤裸々な男女関係、下品な会話などをキチンと描くあたり、さすがはエイドリアン・ライン監督です。

僕の評価

8点/10点

タイレンジャー
タイレンジャー

今もなお輝きを放つ映画!

どうでも雑感

・音楽はジョルジオ・モロダーだったんですね。僕はよく知らなかったのですが、『スカーフェイス』『ネバーエンディングストーリー』『トップガン』も担当しているそうで、まさに80年代の映画音楽を塗り替えた輝かしい経歴ですね。

鑑賞方法

『フラッシュダンス』はU-NEXTで鑑賞できます。31日間無料トライアルキャンペーンがあるのでぜひ。

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本ページの情報は2020年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにて
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