『恋は雨上がりのように』感想・考察:【ズバリ指摘】カンボジア人から見た邦画の謎

映画『恋は雨上がりのように』の一場面 ドラマ
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外国人から見ると邦画って独特な点が多いのかなって気がします。

カンボジア人である嫁と一緒に邦画を観ていると、そんなことに気づかされることが多いです。

その点で、本作もいかにも邦画らしさ満点でした。

タイレンジャー
タイレンジャー

カンボジア人が指摘する邦画の特徴とは?

作品概要

2018年製作/111分/G/日本
配給:東宝
監督:永井聡
原作:眉月じゅん
脚本:坂口理子
撮影:市橋織江
音楽:伊藤ゴロー
出演:小松菜奈/大泉洋/清野菜名/磯村勇斗 ほか

冴えないファミレス店長に片思いした女子高生の恋の行方を描き、テレビアニメ化もされた眉月じゅん原作の同名コミックを、「渇き。」の小松菜奈と「アイアムアヒーロー」の大泉洋共演で実写映画化。怪我で陸上の夢を絶たれた高校2年生の橘あきらは、偶然入ったファミレスの店長・近藤正己の優しさに触れたことをきっかけに、その店でアルバイトをはじめる。45歳の近藤はあきらより28歳も年上で子持ちのバツイチだったが、あきらは密かに近藤への恋心を募らせていく。ついに思いを抑えきれなくなったあきらは告白するが、近藤は彼女の真っ直ぐな気持ちを受け止めることができず……。「帝一の國」「世界から猫が消えたなら」の永井聡が監督を務める。

映画.comより)

予告編

「恋は雨上がりのように」予告

感想・考察(ネタバレなし)


嫁(カンボジア人)と一緒に安心して観られそうな映画ということで、ネット配信にて鑑賞。
くたびれたファミレス店長が女子高生に告白されるだと…?

映画『恋は雨上がりのように』の一場面

(C)2018映画「恋は雨上がりのように」製作委員会 (C)2014 眉月じゅん/小学館

「わたし…店長のことが好きです!」

…誠に遺憾である。

↑最近、こういうことばかり書いてる気がする。「けしからん」とか。要するに羨ましいのだ。

で、鑑賞中、嫁は「なんで〜!?おかしいでしょ!」と、本作とそれから日本映画に対して疑問を呈していました。嫁が思わず噛み付いたのは、予告編でも使われている「私、店長のことが好きです」というあきらの告白シーン。

嫁は言います。「なぜ、日本映画では女性が男性に告白をするの!?」と。
カンボジアでは男性から女性に告白をするのが当たり前であり、その逆はまずあり得ないのだそう。告白なんて女性がするものではない、と言うのです。

実際にカンボジア人男性は恋愛に積極的な人が多く、意中の女性を褒め称え、熱烈にデートに誘い、相手をリードし、常に優しく接し、レディーファーストを実践し、必ず自分から告白をすることが多いようです。

古くから伝わるカンボジア伝統舞踊の中で、漁師の男性が漁の途中で女性に熱〜いアプローチをするという内容が定番なくらいですから、古くからカンボジアの男はロマンチック且つ積極的なのです。

その一方で、日本映画では女性が告白をするものが多く、嫁はこれに非常に違和感があったのだとか。

しかも、本作は「店長が好き」という旨の告白が4〜5回もあるので、その度に嫁は地団駄を踏むことに。しまいには画面に向かって「ばかー!」と言ってました(笑)。

なぜ男性から先に告白をしないのか?女性に告白させるな!ということなんでしょうね。

映画『恋は雨上がりのように』の一場面

(C)2018映画「恋は雨上がりのように」製作委員会 (C)2014 眉月じゅん/小学館

以下、嫁とのやりとり↓

嫁「なぜ映画の中で日本人男性は告白しないの?」

僕「うーん。恋愛や結婚に積極的でない若い男性が増えているからかなぁ」

嫁「どうして積極的にならないの?」

僕「傷つきたくないとか失敗したくないというような気持ちが強いからじゃない?最近の若い人はリスクを負いたがらないみたい」

嫁「それじゃあ、結婚する人も少ないね」

僕「増えてはいないと思うな」

嫁「日本は珍しい国ね。だから子どもが減っている」

…てな感じで日本社会の未来を憂う会話に。カンボジア人女性と結婚したい日本人男性は積極的に、熱烈に行きましょう(そこ?)。

あと、やっぱりカンボジア人は美男美女のコテコテなラブストーリーの方が好きなんだとか。

大泉洋演じる店長の姿を見ては

映画『恋は雨上がりのように』の一場面

(C)2018映画「恋は雨上がりのように」製作委員会 (C)2014 眉月じゅん/小学館

「お爺さんみたい」と、手厳しい嫁。

かと言って、いわゆる若手イケメン俳優(本作の磯村勇斗)については

映画『恋は雨上がりのように』の一場面

(C)2018映画「恋は雨上がりのように」製作委員会 (C)2014 眉月じゅん/小学館

「オカマ」と、やはり手厳しい嫁。

じゃあ、カンボジア人から見た美男ってどんなのよ?って話なんですが、これはまた別の機会に書きますー。

さて、ここまで全然本作の感想になってなかったんですが、前半は楽しかったですよ。主演ふたりの魅力もあって惹き込まれるし、笑えます。おっさん向けのファンタジーなんですが極めてソフトに描かれていて観やすいです。

ただ、後半はすっげー退屈でした。国語の教科書のように退屈な話に終わってしまったのは残念。まぁ、分かっていたんですけどね。まさかの展開はあり得ないってことは。
基本的にはキャラクター(または演じる俳優)を魅せる映画だと思うので、物語は二の次という印象です。

前半は画面に向かってあーだこーだ言っていた嫁も、後半はすっかり静かでした。
外国人の目から見れば邦画って特殊なものが多いのかも。もともと国外のマーケットを重視していないせいか、邦画のガラパゴス化が進んでいるような気もします。

僕の評価

4点/10点

タイレンジャー
タイレンジャー

女の子から告白するのは可愛いんですけど、受け身の姿勢の男が多いのもまた邦画の特徴。

どうでも雑感

・大泉洋と小松菜奈の演技は良かったんですけどね。話が無難すぎるところに着地しましたね。

鑑賞方法

『恋は雨上がりのように』はTSUTAYA TVで鑑賞できます。30日間お試し期間があるのでぜひ。

本ページの情報は2020年11月時点のものです。最新の配信状況はTSUTAYA TVサイトにて
ご確認ください。

シリーズ「邦画あるある」

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